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犬も人と同じく虫歯になる事があります。また、虫歯になるメカニズムも進行も人と同じですが、発症頻度は人よりも非常に少なく、犬の口腔の病気としては歯周病がほとんどです。

ただ、発症すると口臭が臭くなったり、食餌を食べなくなってしまうので、虫歯にならないようにする事が大切です。

今回は、虫歯の原因と対策について紹介していきたいと思います。

犬の虫歯


虫歯は正式には齲蝕(うしょく)と呼ばれる人ではよく聞かれる口腔の病気ですが、犬では口腔の病気のうちの5.6%ほどしかありません。

虫歯の原因となる虫歯菌は、弱酸性の環境を好みますが、犬の口腔内は弱アルカリ性の為にあまり繁殖ができません。

また、虫歯菌は糖分を栄養分としていますが、糖分を口腔内で作る為にはアミラーゼという酵素が必要となります。人はこのアミラーゼを使って炭水化物を分解して糖分をつくり、それを栄養分として虫歯菌が繁殖します。

ただ。このアミラーゼという酵素がない為に犬の口腔内には糖分が少ない為に繁殖がしにくくなっています。

こういった理由から犬は虫歯が少ないとされていますが、口腔内の手入れを怠ると虫歯になる危険性はあります。

犬の虫歯の原因

虫歯の原因としては、たまった歯垢の中の細菌が作り出した酸やタンパク質分解酵素が原因で、歯の表面のエナメル質や象牙質が溶かされることで発生します。

また、甘いものや歯に詰まりやすいものを多く食べると犬も虫歯になりやすくなります。特に犬の場合は猫とは違って甘いものが大好きなので、猫よりも虫歯になる危険性は高くなります。

犬の虫歯の症状


虫歯の症状としては、口臭がするようになったり、歯に穴が開いたり、歯の色が変わったりします。

犬は基本的に口臭がしない為に、犬から口臭がした場合には口腔内に異常が起こっている証です。また、犬の歯は人同様にもともとは白い為に、歯が変色している場合でも口腔内に異常が起こっている危険性があります。

また、虫歯は人同様に疼痛を伴う為に食餌を食べるのが遅くなったり、食餌を食べなくなってしまいます。

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犬の虫歯の治療


虫歯の治療としては、「病変部の充填」や「歯随(しずい)の除去」、「抜歯」の3つの治療法があります。

虫歯の初期段階に施される治療法としては、虫歯になった部位のエナメル質と象牙質を削り取り、そこに充填剤をつめて修復する治療法が施されます。

また、初期症状から進行し、神経にまで到達している場合には、歯随と呼ばれる血管や神経が集まっている部位を取り除く治療が施されます。

さらに進行し、歯冠部まで侵されている場合には抜歯をしなければいけない場合もあります。

犬の虫歯の予防

虫歯の予防は、人の虫歯同様に歯みがきが重要となります。また、虫歯の原因となる口腔の細菌が歯垢になるまでは約24時間なので、1日1回以上歯みがきを行う事が大切です。

ただ、犬は口を触られる事を嫌がる為にいきなり歯みがきをする事は基本的にはできません。
なので、まだ力が弱い仔犬の頃から歯みがきを習慣づけるようにしましょう。

犬の歯みがき


歯みがきをする際にはまずは、口を触る事ができるようにする事が大切なので、初めはスキンシップをする際に顔や口の周りを触られるようにしていきます。初めは短時間から始めて徐々に長くしていくようにしていきます。

口を触る事ができるようになった際には、口唇をめくって触りやすい場所から歯を触っていきます。その際には片手におやつを持ち、できた場合にはたくさん誉める事で、触られるといい事があるという事を学習していきましょう。

ここまでできるようになった場合には次にガーゼを使って歯を擦るようにしていきます。このガーゼを使った歯みがきは飼い主の指の感触を感じる事ができるので、犬も受け入れやすいのが特徴です。

ガーゼは破けないように不織布ガーゼが理想的です。また、ガーゼを使って歯みがきをする場合にはガーゼを犬が噛んで抜けないようにしっかりと指に巻き付けて水若しくはぬるま湯をつけて行うようにします。

ガーゼによる歯みがきまでできた場合には、歯ブラシを使って歯みがきをします。ただ、いきなり歯ブラシを犬の口の中に入れる事はせずに、まずは犬が歯ブラシにならせていきます。

歯ブラシに慣れてきたらまずは歯ブラシを動かずに徐々に慣らしていき、歯みがきを行うようにします。

また、歯ブラシがどうしても苦手の犬の場合には、歯みがき用のガムがおすすめです。これはガムを噛む事で歯垢を落とすようになっています。

まとめ

1. 虫歯は、犬の口腔が弱アルカリ性である事や口腔内で糖分が作られない為に犬では虫歯は少ないとされています。

2. 原因は、たまった歯垢の中の細菌が作り出した酸やタンパク質分解酵素が原因で、歯の表面のエナメル質や象牙質が溶かされることで発生します。

3. 症状は、口臭がするようになったり、歯に穴が開いたり、歯の色が変わったりします。

4. 治療は、病変部の充填や歯随の除去、抜歯の3つの治療法があります。

5. 予防は、歯みがきをする事が重要です。

6. 歯みがきは、習慣的に行う事が大切で、徐々に慣らしていく事が大切です。

犬の虫歯は発症自体が少ないですが、歯みがきを怠ると虫歯になりやすくなります。

また、虫歯になり方や進行は人と同じです。

なので、虫歯を予防する為には定期的な歯みがきをする事が大切ですが、最初は犬は口に触られる事を嫌がる為に仔犬の頃から少しずつ慣らしていくようにします。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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