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つわり? それとも便秘が原因? 紛らわしい妊婦の吐き気や嘔吐


妊娠中は、つわりで吐き気や嘔吐に悩まされる妊婦さんが多いものです。

でも、妊婦の吐き気の原因は、つわりだけとは限りません。実は、便秘が吐き気や嘔吐の原因になっていることもあるのです。ただ、妊娠中だと、嘔吐や吐き気はつわりのせいだと思い込みやすく、そのために対処が遅れて、激痛で倒れるほど便秘を悪化させてしまうケースも稀にあります。

そこで、ここでは、便秘が原因の妊婦の吐き気や嘔吐について、詳しく紹介したいと思います。

妊婦の吐き気は、つわりだけが原因じゃない!

妊娠中の吐き気や嘔吐といえば、一番最初に思い浮かべるのは、つわりによるものでしょう。妊娠初期は、つわりに悩まれる女性が多く、つわりの症状の中でも、吐き気や嘔吐はポピュラーなものです。また、妊娠後期になると、大きくなった子宮が胃を圧迫するために、ムカムカしたり、吐き気を覚える妊婦さんも多くいます。

でも、妊娠中の全ての吐き気や嘔吐が、妊娠のせいとは限りません。便秘が悪化した場合にも、吐き気や嘔吐という症状が見られることがあるのです。

食べつわりの私が経験した、悪夢のような夜の出来事

27歳 Tさん

妊娠中は、食べつわりだったので、いつも何か食べ物を持ち歩いていました。お腹が空きはじめると、気持ちが悪くなりはじめるので、いつも、クッキーや小さなマフィンなど、どこでもつまめる焼き菓子持参って感じでしたね。

だから、妊娠前よりも、よく食べていましたね。周りの友達が、においつわりで食べられなくて苦しんでいるのに、一人、ぱくぱくって感じで。ただ、食べているのに、お通じのほうは、あんまりで、4日とか5日とか出ないことも多かったんです。でも、まあ、そのうちなんとかなるでしょ、って感じで放置していました。

そんな時、焼肉食べ放題に夫婦で行こうってことになったんです。焼肉に目のない私、赤ちゃんの分も食べるぞ!なんて、調子に乗ったのが間違いの元。その夜、一旦はベッドに入ったものの、夜中、お腹がもたれる感じで目が覚めました。そのまま、どんどん、気持ち悪いのが増してきて、もう寝ていられなくなって、トイレに駆け込みました。こんなにものすごい量を吐いたのは初めてっていうくらい吐いてしまいました。

私があんまり苦しんでいるので、大事をとって、夜中でしたが、主人の運転する車で病院へ。主人は、食中毒かなにかだと思ったようです。ところが、お医者さんの診断は、便秘が原因の嘔吐。そういえば、もう1週間以上も出てなかったことに思い当たりました。嘔吐するという状況は、かなり便秘が悪化している状況らしく、お医者さんにこんなに悪化する前に、ちゃんと相談してくださいと言われてしまいました。私もあんなに苦しいのは、もうたくさんです。便秘も悪化させると、深刻な病気になることもあるらしいし、それ以来、便秘にならないように、心がけるようになりました。

上記のように便秘が悪化して、嘔吐してしまうというのは、腸内環境がかなり悪化していることを示しています。そこまで悪化させると、元の健康な状態に戻すのに、かなりの時間がかかってしまいます。そうでなくても、妊娠中は腸内環境を悪化させる要素がたくさんあるのです。

便秘に気付いたら、放置せず早めの対処が大切になってきます。

便秘による吐き気や嘔吐の原因

では、なぜ、便秘が悪化すると吐き気や嘔吐をおこしてしまうのでしょうか?

妊婦が便秘によって、吐き気や嘔吐をもよおしてしまう原因は、次の3つのことが考えられます。

自律神経の乱れ

妊娠中の女性は、ホルモンバランスの変化や、環境の変化、妊娠による肉体的、精神的ストレスから、自律神経が乱れやすくなっています。
その上に便秘の状態の腸は、悪玉菌が優勢となっており、自律神経をさらに乱れさせることになります。
自律神経が乱れると、腸は正常に機能せず、ますます、便秘を悪化させるとともに、頭痛や、吐き気なども誘発します。

新陳代謝の低下

便秘が慢性化し、腸内で悪玉菌が優勢になると、悪玉菌の影響で、大量の有害なガスや有害物質が発生するようになります。便秘によって出口を失った有害なガスや物質は、腸壁から吸収され、血液とともに全身に運ばれることになり、体の様々な機能を低下させます。そのために新陳代謝も低下し、肩こり、頭痛、腰痛などの他に、消化不良やそれによる吐き気などを引きおこす原因となります。

腸内ガスと便による圧迫や逆流

体に取り入れられた食べ物は、消化吸収され、排出されるべきものです。でも、便秘が慢性化している場合の腸内には、かなりの便やガスが排出されないまま、溜まっている状態になっています。そのため、お腹はぱんぱん張り、胃を押し上げ、胃もたれ、胸焼けや吐き気をひきおこす原因になります。
また、腸がガスや便でいっぱいになっている状態で、食物を摂取し続けると、胃から腸に送られるはずの胃の内容物が、逆流して嘔吐してしまうことがあります。

突然の激痛を伴う嘔吐は、糞便性イレウスの可能性

イレウスは、別名、腸閉塞と呼ばれるもので、通常は、腸のねじれや、なんらかの圧迫などにより腸の一部が狭くなり、腸の内容物が詰まってしまうことでおこります。が、それとは区別するために、便秘により腸が塞がれてしまうためにおこるイレウスを糞便性イレウスと呼びます。

腸が完全に便によってふさがれているため、胃から送られた内容物は行き場を失います。それが逆流して突然の嘔吐をひきおこします。また、激しい腹痛もともないます。ここまで便秘がこじれていると、もう個人でなんとかできる状況ではありません。市販の便秘薬を素人判断で使うと、かえって、症状を悪化させ、腸を破裂させる危険性もあります。放っておくと命の危険にも関わりますので、すぐにでも病院で処置してもらう必要があります。

便秘以外の妊婦の吐き気や嘔吐の原因は?

慢性化した便秘に悩まされる妊婦の吐き気や嘔吐については、妊娠の影響か、便秘が原因していることがほとんどです。ただ、その裏に別の病気が潜んでいるケースがまったくないとは言い切れません。

中には危険な病気もあります。たかが便秘と軽くみていたり、便秘くらいでわざわざ診察を受けに行くのは大げさと思われないかと心配したりする人もいるようです。でも、妊娠中の女性の場合、妊娠の継続に関わる場合もありますので、おかしいと思ったら、早めに医師に相談しましょう。

嘔吐を伴う、妊婦にもよく見られる病気には、以下のようなものがあります。

腸閉塞

便秘で腸が塞がれてしまう糞便性イレウスとは違い、腸自体になんらかの問題があり、腸内の一部が、便が通過できないように塞がれてしまうのが腸閉塞です。

主に、腸のねじれや、腸の癒着などが原因でおこる疾患です。突然、腹部の膨張感により、痛みが出、吐き気や嘔吐をおこします。閉塞の原因や状態によって、温存治療が試みられることもあります。

ただ、ひどいケースでは、腸が壊死してしまうこともあり、その場合は早めの手術が必要です。悪化すると、命にも関わりますので、疑わしい場合は、早めに医療機関で診断を受けてください。

胃炎

妊娠中の女性は、胃のトラブルを起こしやすい状態にあります。妊娠中の女性は、常に、精神的、身体的ストレスにさらされ、免疫も低下しているからです。過度なストレス、自律神経乱れ、あるいは、細菌やウイルスへの感染による胃炎をひきおしやすい状態です。急性の場合は、みぞおちの激しい痛みや下痢、嘔吐といった症状が見られます。

また、慢性の場合は、胃もたれ、胸焼け、ゲップなどの症状が見られます。胃炎は薬で抑えることができますが、妊娠中の女性の場合は、服薬できるものが限られますし、胃炎の原因によっても薬は異なります。自己判断せずに、必ず産婦人科の医師に相談してください。

大腸がん

大腸がんは初期症状がほとんどないために、発見が遅れがちな疾患です。ある程度の進行が進んだ時点で、便秘や下痢などの便通異常、血便、腹部のしこり、腹痛などが見られるようになります。さらに病状が進行すると、腸内の腫瘍が大きくなり、腸を塞いでしまうために、激しい腹痛や嘔吐を繰り返すようになります。

大腸がんの症状は、最初は便秘に似ているために、便秘だと思い込み、気がつくのが遅くなってしまう場合もあります。
もっとも特徴的なものは、血便です。血便や便に血が混じるのが見られた場合は、すぐに診察を受けてください。

便秘が原因の妊婦の吐き気や嘔吐の解消法は?

便秘が原因で嘔吐するような場合は、かなり便秘が悪化しているサインです。ここまでくると、自然に回復するのは大変難しい状況になりますので、できるだけ早く、産婦人科医で相談してください。

吐き気を我慢せずに吐く

腸が便やガスで詰まっているような状況の場合に吐き気を感じた場合は、がまんせずに吐いてしまうしかありません。
吐き気は、もうこれ以上なにも入らないという体のサインです。我慢しても体に負担がかかるだけです。

とにかく腸内に留まっている便やガスを出す

無理やり薬で出すのは、腸に負担をかけますが、このような段階まできたら、一旦腸内に溜まっているものを出すしかありません。
嘔吐するくらいの便秘ですから、すでに自力で出せるような段階はすぎていることがほとんどです。
ただし、市販の便秘薬の中には、子宮の収縮をおこすようなものもあります。
妊娠中の女性の場合は、自己判断で便秘薬を使うのはおすすめできません。産婦人科に相談して、妊婦でも安心して使える薬を処方してもらうのが安心です。

消化のよいものを少しずつ食べる

このような状況では、胃腸ともにかなり疲れている可能性があります。吐いて出してしまったからといっても、食べ物には気をつかってください。
消化のよいものを少しずつ摂取するようにしましょう。

便秘に再びならないように根本的な便秘の解消を試みる

便秘薬は一時的に便秘を解消したにすぎません。根本的な便秘の原因を解消しないかぎり、またすぐに便秘になり、同じことの繰り返しになりかねません。

ただ、便秘にもいろいろな種類があり、その原因も様々です。
根本的に便秘の解消をはかるのであれば、まずは、自分の便秘の原因を探るところからはじめなければなりません。
妊婦の便秘の原因としては、下記のようなものが考えられますので、まずはご自身がどれに当てはまるのか確認してみましょう。

ご自身にあてはまる原因はみつかりましたか?

ただ、妊婦の場合は、妊娠の継続をしていく上で、どうしても解消できない原因もあります。ですから、できる範囲での生活習慣の改善をするとともに、腸内環境を整えて、便秘になりにくい状態にしていかねばなりません。

夜中に激しい嘔吐に襲われた場合は?

もしも、真夜中に、激しい嘔吐に襲われた場合は、どうすればいいのでしょうか?嘔吐の後も激しい腹痛がある場合、発熱、悪寒、痙攣などの症状が見られる場合は、すぐに治療が必要になる場合もありますので、早急に病院に向かいましょう。

あきらかに便秘が原因と思われる場合も、妊娠中の場合は、使用可能な便秘薬と使用しないほうがよい便秘薬があります。自己判断は危険です。また浣腸は妊婦には刺激が強すぎるために素人が自宅で行うのはおすすめできません。翌日になったから、きちんと病院に行き、診察を受けるのが安心です。

まとめ

妊娠中の女性は、つわりや、大きくなった子宮による圧迫のせいで、吐き気や嘔吐をもよおすことも多々あります。しかし、それ以外にも、便秘が原因となって、吐き気や嘔吐をひきおこすこともあります。

妊娠中は様々な理由から便秘になりやすくなっていますし、便秘が慢性化しやすいものです。しかし、たかが便秘と放置しておくと、便秘をどんどん悪化させることになります。便秘から嘔吐がおこる場合は、腸が便やガスで詰まりきった状態で、これ以上は、無理という体からのサインであり、便秘がかなり深刻化しているということになります。ここまで重症化してしまうと、食生活の改善だけでは、便秘を解消するのは難しい状態です。本来なら、ここまで悪化させる前に、早めの対処で便秘を解消するのが一番よいのです。

ただ、妊娠中の女性の場合は、どんなに気をつけていても便秘になりやすい環境にあります。だからこそ、普段から、腸内環境のバランスをとり、便秘になりにくい健康な腸を維持する努力が必要になってくるのです。

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