
子どもの様子がいつもと違うけれど、思い当たる節が分からず困ったという経験はありませんか?何かにつけてイライラしている・落ち着きがないなど、“何となく違う様子”を感じたときは、何かSOSのサインと理解すると良いでしょう。今回は、保育園では子どもたちのSOSにどう対処しているのかをお伝えします。
いつもと違う言動は不安の現れ!抱きしめて不安を受け止めよう
年齢の小さなお子さんは感情が上手く言葉で表現できないので「これじゃイヤ」と表現されることが多いものです。
“イヤ”と言っていますが、本心は「うまくできない」「手伝ってほしい」という思いが隠されていることがあります。不安を感じている子どもには、ギュッとハグをして安心を伝えてあげましょう。



言葉が話せる年齢のお子さんの場合は、じっくりと話を聴くことがカギとなります。このときに子どもの話を否定しないこともポイントです。お話しができるようになっても、不安を感じている時はギュッとハグをしてあげましょう。


短くてOK!親子の時間を増やすと子どもの安心感がアップする。
何となくイライラしているときは、お母さんと一緒に活動できる時間を作ると安心しながら行動できます。
例えば、簡単な家事を一緒にやらせてみると効果的です。洗濯物を一緒に取り込んだり、お風呂のスイッチを入れてもらったり、お母さんにとって負担にならない程度の活動にしておくことがイライラしないポイント。
更に「ありがとう」と言ってあげると、社会貢献度の高いお子さんに成長すると言われています。
話しを聞いてもらえたら本心が言えた!寂しい気持ちが”勇気100倍“ に!
3歳児クラスのHちゃんは、ご挨拶ができて手のかからない優等生タイプのお子さんです。
ある日のHちゃんはいつもと少し違った様子でした。朝からお友だちの使っているおもちゃを取ったり「○○ちゃんなんんて大嫌い」と言ったりして、とうとう髪の毛を引っ張り合うケンカになってしまいました。
そこで先生は、頭ごなしに怒らず“何がイヤだったの?”と聞きながら優しく抱きしめてあげました。
最初はギュッとされるのを嫌がって怒っていましたが、先生が“大丈夫よ”と優しく言うと素直にギュッと抱きついてくれたのです。話を聞いてもらえると感じて安心できたのでしょう。
先生は「そんなふうに思ったのね、話してくれてありがとう」とHちゃんが頑張って気持ちを伝えてくれたことに感謝を示しました。
するとHちゃんから「朝、おうちでお母さんが怒っちゃって、会社に行っちゃった」と本心が出てきました。本当は寂しく不何気持ちを分かっほしかっただけだったのです。
気持ちを吐き出したHちゃんは、いつもの様子になり穏やかに生活できました。
いつもと違う様子はSOSメッセージ!ギュッとハグして不安を解消してあげよう
子どもにとって親は安心基地。お母さんがどっしりと構えて対応することで、子どもは安心して活動ができるようになります。
スキンシップや7秒ハグで「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質「オキシトシン」が分泌すると言われています。オキシトシンには幸せな気分になる・不安な気持ちが解消されるという作用があり、お子さんだけではなくお母さんも幸せ気分になれるのです。
大好きな大人に抱きしめられた子どもは、心のエネルギーが満たされ、勇気を持って成長していけるでしょう。