イヤイヤ期ってほんとに手こずりますよね。何がしたいのか分からないことも多くて、ママのストレスがたまりがちです。
そんなピンチは思い切ってチャンスに変えちゃいましょう!
大人の指示に従いたくないイヤイヤ期
わざと指示に従わない。わざと大人の言うことと逆のことをする。そんな時期がどの子にも訪れます。いわゆる“イヤイヤ期”と呼ばれる、自我の強まる時期ですね!
目安としては2〜3歳前後。とにかく自分の意志を主張したい、自分の行動を自分で決断したい、という欲求が高まるステージです。きっと世の中のママたちが、一番最初に子育てに手こずり頭を悩ませる時期かもしれません。
でも視点を少し変えてみると、実は自信をぐんと底上げしてあげられる、素直でかわいい時期でもあるんです。
大人からみると斬新な子どものアイデア。いっそのこと巻き込まれてみよう!
うまくいかないのは、言うことを聞かせようとするから。
3歳前後は発達心理学の観点から見ても、とにかく自立したいという気持ちが高まる時期です。つまり大人の言うことはどんな内容であれ聞きたくないのですね。指図した通りに動いてくれないのは当然の事とも言えます。
そのことでイライラしてしまうくらいなら、いっそのこと子どもだからこそ出てくる斬新なアイデアに耳を傾けてみましょう。大人よりはるかに固定概念の枠を超えたクリエイティブな発想ができるのが子どもです。
子どもの意見を取り入れて大人が巻き込まれる柔軟性を持つことで、子どもは自分が主体となって物事を達成し、まわりの役に立てたという経験を積むことができます。
子ども本人も誇らしげ、周りもワクワク!みんなで作るレッスンが叶います
リトミックのレッスンで、私の思惑を察した上でわざと違うことをするという行動が頻繁に見られるようになるのが、まさにこの頃。
例えば、クマの絵本を見た後で「クマになってのしのし歩いてみよう!」と声をかけ重々しい音楽をピアノで弾き始めた途端「僕はライオンだー!クマより強いんだ!」と言って牙をむくような仕草を始める男の子がいたりします。
そうなったらしめたもの。「お!迫力あるライオンが来たよ!みんなも負けずにライオンになってみよう!」とすかさず声をかけます。
たちまちのうちにどの子も自分が想像するライオンになりきって、威嚇するように四つん這いで歩いてみたり、唸り声を上げてみたり。
言いだした本人もなんだか誇らしげですし、まわりの子どもたちも思いもつかなかったお友だちの意見に巻き込まれてなんだかいつもより楽しそう。私もクマではなくライオンをイメージするような音楽に変えて対応します。レッスンそのものが一方通行ではなく”みんなで作り上げる”ものへと一段上がる瞬間です。
こうなると私もワクワクしてきちゃいます!
子どものクリエイテビティって本当に素晴らしくて、こちらが予期しないことをどんどん実行してくれます。
みんなで作り上げている一体感も生まれますね!
まわりに影響を与えた経験が自信の元を育てる
自分の発信がまわりに影響を与えたという感覚は効力感とも呼ばれ、最も自信を育てる感覚の一つとも言われます。
ご家庭でも言うことを聞かせようとやきもきするのではなく、思い切って子どもが発信している流れに身を任せてみましょう。
「いいね!いいアイデアだね!ママもやってみようかな」のひとことが、「ぼく、わたしの考えって素晴らしいんだ!」と思える自信の元を育てます。子どもならではの新たな視点を、ママも一緒に楽しんでみてくださいね。
大人に言われた通りに動くのではなく、自分の意見と周囲の意見を協調させながら学びを深めていくアクティブラーニング!
3歳のイヤイヤ期は、教育のあり方としていま最も注目されているそんな形を経験させてあげられるチャンスです!