最近「個性を認めましょう」「個性を伸ばしましょう」という言葉を耳にすることが増えてきました。
個性を知った上で“個性を認める”“個性を伸ばす”とどんな良い事が起こるのでしょうか。
個性を認めて伸ばすと、どうなるの?自分の子どもの個性を答えられる?
自分の子どもの個性を尋ねられたら何と答えますか?子どもの個性を見出していますか?
子どもの個性を理解していても、さらに元気、勇気、優しさ、行動力、観察力など、たくさんのことができる子になってほしいと願ってやまないのが親かもしれません。
個性を知った上で“個性を認める”“個性を伸ばす”とどんな良い事が起こるのでしょうか。
ありのままを受け入れる。“みんな違ってみんないい”
すべての能力に長けている子どもはほとんどいません。それよりも子どもはみんな“何かの力”がとても秀でていることが多いものです。
例えば、行動力があり元気な子、優しく共感力の高い子、物静かだけど探究心の強い子、などでしょうか。
成長過程では個性として持っていない力を付けさせるより、初めから持っている力を伸ばす方がおすすめです。なぜなら、子どもが今できること、得意なことを伸ばす方が子ども自身が無理をせずに自然と自信を持って成長するからです。
では苦手なことはしなくていいのでしょうか?いえいえ、できる友達が周りにいます。頼ったり刺激を受けて自分もできるようになる。それが“お互いの個性を認める”ということなのです。
子どもの得意が集まったら連携プレーで困っている人を助けられた!
先日、息子の学級懇談で学校へ行ったときのことです。
私がうっかり時間を間違えてしまい、まだ子どもたちは掃除中でした。邪魔にならないように端の方で待っていると、男の子が私のことをツンツンとつついてきます。
男の子は「お母さんの靴置き場はあっち!」と言いました。どうやら男の子は私が靴を置く場所を探していると思って教えてくれたのです。よく気がついたなあ、と感心しましたが、よく見ると影から女の子数名がその男の子に“グッジョブ!”とサインを出しているのです。
気がついた女の子たちが、男の子に伝えるように頼んだのでしょう。鮮やかな連携プレーです。私はみんなに聞こえるように「教えてくれてありがとう!」と答えました。
“得意”に触れ合うことでいろいろな力を経験し、相乗効果が期待できる
あの人どうしたのかな?と気づく観察力。困っているのかな?靴置き場が分からないのかな?という想像力。そして、実際に声をかける行動力。誰かを助ける行動には色々な力が必要です。
子どもは学校や家庭で学びや経験を重ね、いろいろな力を身につけます。しかし全てが秀でている必要はありません。観察力、想像力、行動力、共感力…などどれか一つが得意だという子が集まれば、無敵のチームができあがります。誰かの得意、自分の得意を認め合い、助け合う。それが“お互いの個性を認める”ということではないでしょうか。さて、あなたの子どもはどんなことが得意ですか?
得意も不得意も、子どもの能力はその子によって様々です。
不得意なことを標準に近づけることばかりに目が行きがちですが、ぜひ得意なことで人の役に立つ経験をさせてあげてください!きっと大きな喜びと自信になります!