なんとなく機嫌が悪くてぐずる2歳。賢くなった証拠です

考えうるすべての手は尽くしたのに子どものご機嫌が治ってくれないとき、気持ちがくじけそうになりますよね!
頑張り屋さんのママ、そんなときはちょっと視点を変えてみて下さい。
今回は心の育ちという角度から子育てのヒントをお伝えします!

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意味不明のこだわりが出始めたら、心が順調に育っている

「お腹もいっぱいだしたっぷり寝たし、オムツも汚れていないのになぜかぐずってばかりなんです」
「ごはんのときに私以外のパパやお兄ちゃんが隣の椅子に座るのを急に嫌がるようになりました」
「今日はこれを着る、と言ってまだ乾いていないのにいつものTシャツばかり着たがります」

子どもが2歳に差しかかる頃、理由が分からないけどなぜかご機嫌斜めになることが増えたといったお悩みごとが増えてきます。教室のお母さまからもよくご相談を受ける内容です。

これには明確な理由があります。2歳は秩序にこだわる時期。自分なりのルールにこだわりを持ちはじめる時期だからなんです。こだわりの芽が顔を出し始めたら、心が順調に育っている証拠なのです。

2歳は“いつもと違う”がとっても苦手

いわゆるイヤイヤ期と言われる、子どもの自己主張が始まる時期。実は”なんでも自分でやりたい、大人の手を借りず自立したい”という意志が高まる3歳に比べ、2歳のイヤイヤ期はむしろ自分自身のマイルールに執着することが原因となっていることが多いんです。

たとえば、

  • いつものスーパーに行くのに普段と違う道順で通ったとき
  • ママのバッグをパパが持っているとき
  • いつも自分の右側に座ってご飯を食べるママが、たまたま左側に座っているとき

そんなときに2歳の子どもはなんだかモヤモヤしてしまうのです。いつもと違うシチュエーションに心が乱れ、大人から見ると“理由がわからないけれどなんとなくご機嫌斜め”という状態に陥ってしまうのです。

2歳クラスにおける教室での指導例

教室では発達心理学上のこの2歳の特性を活かし、毎回必ず同じご挨拶の歌からレッスンを始めることにしています。そのあとピアノに合わせ体をめいっぱい動かし、手指を使う細かい活動でクールダウン、集中力を高めます。

おおむねこの流れで50分過ごした後は、最後にさようならの歌で締めくくり。終わったあとはスムーズに自分の荷物を片付けられるのも“いつもと同じ”を心の拠り所とする2歳さんだから。

このように、2歳さんのレッスンでは「これ知ってる!」「いつもと同じだ!」と安心させることが重要なんです。なるべく前回を踏まえた活動を繰り返し、そこに毎週少しずつプラスアルファを付け加えていくアプローチでステップアップしていく工夫をしています。

持ち物、順番、位置、段取りは、なるべくいつもと同じにしてあげましょう!

まだ語彙も豊富ではないため、自分の気持ちを伝えることが難しい2歳さん。なぜか今日はぐずるなあと感じたら、いつもと違う手順で物事を進めていなかったか、一度振り返ってみてください。持ち物、順番、位置、段取りなどの中に、もしかするとヒントが転がっているかもしれません。

秩序にこだわるのは正常な発達を遂げ、賢くなっている証拠。物事の法則を知り、世界を広げようと踏み出した大きな一歩です。そう思うと、2歳の我が子に心からのエールを送りたくなりませんか?ママも無理のない範囲で、我が子の”いつもと同じ”に付き合ってあげてくださいね。

“同じ”“違う”にアンテナが敏感になるのが2歳の特徴。
レゴや積み木などで同じ色、同じ形を集める遊びもお薦めですよ♪

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この記事を書いた人

南波明日美のアバター 南波明日美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

”ママの強みと子どものキラリを引き出し伸ばすコンシェルジュ”
「子どもの資質を開花させ、幸せな子育てを応援する」を理念に掲げるリトミックスタジオkirari代表。約3000人の子どもをリトミック指導。【親子の非認知能力】を底上げするリトミック教室として、大人向けの子育て講座、講演なども行う。

趣味は箏、読書、家族でキャンプ。テントの中でのお昼寝が至福のひととき。

元国際線CA/3児の母

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