ご家庭でボックス型のティッシュペーパーを置いてある方が多いと思います。どんどんティッシュが引き出せてしまうから、赤ちゃんのかっこうのおもちゃになっていませんか?このティッシュ遊びをやらせたほうがいいのか、しつけによくないのか相談を受けることがあります。私が実際に行っている対策をご紹介します。
赤ちゃんは感覚遊びを楽しむと好奇心が育つ
ちょっと目を離したすきに子どもがいたずらをして困った経験のあるお母さんは多いでしょう。特に1歳頃はいたずら真っ盛り。ティッシュを大量に引き出して、リビングがティッシュまみれ…ということも1度や2度ではないかも知れません。
ティッシュを大量に使ってしまうのは、ずばり楽しいからです。
お母さんを度々困らせるいたずらですが、子どもにとっては楽しい遊び。ティッシュの感触や引き出す時の音、何枚も出てくる面白さなど赤ちゃんの感性を刺激するのです。物をつかむ練習にもなります。
赤ちゃんの頃に感覚を刺激する遊びをさせると楽しさから好奇心が育ち、次の成長への階段を一段上がるきっかけにもなります。
興味を示した時は成長のチャンス最大限に生かそう
赤ちゃんが五感を刺激しながら好奇心を伸ばしている時は、“やってみたい”という行動力も生まれます。
おもちゃや絵本を散らかしたり、ティッシュペーパーを全部出したりすること、全てが学びの原点なのです。
お母さんが子どもの興味をよく観察し、その時に夢中になれる遊びを考えてみると良いです。身近な生活用品がおもちゃになることも多いので、興味を示した時は成長のチャンス!と捉えて、危険がないように与えてみましょう。
ティッシュを引き出す遊びに似た遊びを提供してみよう
日用品として考えると“限りある資源”なので大切に使うことを教えたいところですが、子どもが楽しんでいることを完全にやめさせてしまうのはもったいないです。
私の園では、ティッシュの空き箱に数枚のガーゼを折って入れたり、筒型のウエットティッシュの空きケースにリボンや荷造り用のテープを入れたりしています。またオーボールにスカーフを数枚入れるのもオススメです。無駄遣いも避けられる上にティッシュの誤飲も防げて、叱る必要がなくなりました。似たようなおもちゃを用意して、感覚あそびを刺激してあげると良いでしょう。
やわらかい樹脂の素材でできた網目模様のボールのおもちゃ。編み目のところからボールの中へスカーフをたくさん入れて楽しめる。
子どもの成長としつけは別物です。
興味のある遊びの中で“できた・わかった”の体験が繰り返されると集中力も養えますので、色々と工夫して取り組んでみてくださいね。