結婚前は不動産会社の営業職でした。お客様へ使っていた営業トークのスキルが子育てに活かせることを発見したのでシェアしたいと思います。
わがまま放題の3歳児。入園までに厳しくしつけるべき?
3歳ごろからこだわりを見せる子が増えてきます。お洋服の色や座る順番などこだわりポイントはさまざまです。
家庭で子どもを見ている間は「かんしゃくを起こされるよりも好きなようにさせておこう」とこだわりを受け入れることができたかも知れません。しかし入園が近づいてくると「このままで大丈夫?」と心配になる人も多いのでは?
4歳ごろから我慢ができるようになります。言葉がけを少し意識することで、普段の生活の中で我慢する力を身につけていきます。
子どもが我慢できるようになる話し方。“いいよ話法”を使ってみよう
“いいよ話法”とは、営業トークでも活用されている話し方で、相手の言い分をまず「いいよ」と受け入れた後でこちらの要求を伝える話し方です。
3歳までの子が我慢できないのは、我慢した後に待っている良いことや、我慢しなかったときの悪いことがまだ想像できないからです。
我慢をした後にはいいことが待っている。その約束が果たされたときの嬉しさをイメージできるから頑張れるのです。大人だって手当の出ない残業はしたくないですもんね。時間の概念ができて少し先をイメージできるようになった4歳ごろから“いいよ話法”を使ってみましょう。
素直に言うことを聞ける子の共通点は、わかってもらえる安心感
ある日の夕方、子どもが戸棚のお菓子を発見。もうすぐ夕ご飯の時間ですが、料理は今からです。
空腹の子ども×お菓子=「おかし!おかし!」の大合唱。「夕食の前に食べたらあかん!」と言いたいところですが、ここで“いいよ話法”の出番です。
「見てしもたら食べたいよな。いいよ!今から晩ご飯作るから、晩ご飯の後でちょっと食べようか」と言ってその日は夕食前にお菓子を食べることは避けられました。
将来的には「明日のおやつに食べようね」まで待つ時間を伸ばしていくつもりです。
我慢できる子に育てるためは、大人が約束を守り続けるのが◎
「〇〇したらね」と約束して我慢ができたら、大人は絶対にその約束を実行しましょう。子どもにとって「自分の気持ちが伝わっている。今我慢したら約束が守られる」という経験の積み重ねこそが我慢する力を育てます。
「お菓子はご飯を食べてから」と約束したのに、ご飯を食べ終わった子どもに「おやつが食べられるならもっとご飯を食べなさい」などと言っては信頼関係にヒビが入ってしまいます。そうなると次から約束を信用できず、ますます要求ばかりするようになります。
大人が約束を守ること。これが一番のポイントです。これまで「〇〇するなら××していいよ」と言っていた人は「いいよ。〇〇できたらね」と言い換えてみましょう。
- 気持ちを受け入れる=「いいよ」
- 守ってほしいことを伝える=「〇〇が終わってからね」「〇〇できたらね」など
- 約束を必ず実行する=「おまたせ!」など