子どもに伝わる言葉を選ぶだけで、お母さんがしてほしいことがすんなり伝わることがあります。ヒーローショーのお姉さんも使っている、全ての子どもに使える技をご紹介します。
感染が心配でいつもピリピリ。言葉を工夫して笑顔で過ごそう
いろんなことに興味津々の子どもとのお出かけは大変ですね。あちこち手を伸ばして触って確認しようとするので、目が離せません。
スーパーの売り物や美術品などはもちろん、感染予防の面から、手すりやエレベーターのボタンも少し心配です。「何も触らないでね」と声をかけても、子どもは絶対に触ります。触ることを制限する代わりに、手遊びなど具体的な行動を促しましょう。そこに気が向いている間は、他のものを触らないようになります。
ヒーローショーのお姉さんも使っている、子どもが動く言葉がけのコツ
「触らないでね」のように行動を否定する言い方を“否定命令”と言います。「触らないで」と言われると「触る」イメージが先に浮かんでしまい、余計に触りたくなるのです。
「立たない」「走らない」は叱っているようで少し怖いイメージです。してほしくないことを禁止するのではなく「座ろうね」「歩こうね」としてほしいことを言えば優しいだけでなく子どもが素直に動きます。何をすれば良いかがわかりやすいからです。
ヒーローショーのお姉さんはこの方法でたくさんの子どもたちの動きを制御していたんですね。
「△△しないで」を「〇〇しよう」に変えると2歳でもすんなりできた
なんでも触りたがる2歳の息子を連れての外出は毎回大変です。スーパーでは売り物を勝手に触るのを見過ごすわけにいきません。買い物の荷物をバックに詰めているときなどは手がふさがってしまい、2歳児の行動を制限するのは至難の業。
「触らないで、ジャンプしないで、マスク触らないで」と否定命令の応酬になりがちでした。
それが「忍者のポーズで待っててね、石の術!」と声をかけると、両手を顔の前で組んで「ニンニン」と待つことができました。
否定命令をやめた副産物。シンプルに伝えることで夫婦関係もスムーズに
否定命令を使わなくなるだけで、指示が伝わりやすいだけでなくガミガミモードから抜け出すことができます。言葉のチョイスを変えるだけで、家中の空気を変えられるんです。
こうしてほしいと希望を伝えるときも、思わずやりたくなっちゃう言い方に変えてみましょう。
「触らないで」に対しては、手の行き先を具体的に決めることがポイントです。「お尻を触って」「お姫様みたいにスカートを持って」なども楽しそうですね。
旦那さんにも「靴下脱いだままにしないでよ」と言いたいところを「脱いだ靴下は洗濯カゴに入れてね」と言っています。喧嘩モードにならずに要望を伝えられるので、夫婦円満にも役立っていますよ。