無理する必要はない。ただ、知っていてほしいお手伝いの効果
食事の準備中に「私もお手伝いしたい!」と子どもに言われたら何と答えますか?休日だったり、平日でも時間の余裕があったりする時なら「いいよ!」と言えるけれど、忙しい時にはそうもいきません。
ただ、知っておいてほしいお手伝いの効果があります。お仕事や家事にと多忙なお母さん方が無理してまでお手伝いをさせる必要はありませんが、余裕のあるときは子どものやってみたいを叶えてみましょう。
3歳前後で「やってみたい」と言い出したら自立しようとしている証拠
子どもは3歳くらいになるといろんなことにチャレンジしてみたいと考えるようになります。とにかく何でも“やってみたい”お年頃なのです。
3歳前後というと発達心理学的に自立の始まりの時期です。この時期にチャレンジしたいことを通して、同時に「ここまでがんばる」という責任を教えるきっかけも生まれます。お手伝いしたい意欲は自立した子どもに成長するために、ぜひ大切にしたい気持ちなのです。
やりっぱなしはNG。ゴールを決めてお願いすることで責任感も育つ
私の4歳の娘は“料理のお手伝い=包丁で切る”です。子どもが「手伝いたい」と言ってきたら、その日の具材で子どもでも切れそうなものを探します。切るだけなのですが、びっくりするほど時間がかかります。
それでも私が気をつけていることは、お願いするときに「時間がかかってもここまではお願いね」とゴールを決めることです。ただ切りたいものを切りっぱなしではなく「ここまでがお手伝いだよ!」とお題を出して何とかやりきってもらっています。
今日の課題設定がうまくいくのか。一品のおかずより一つの思い出
自立するまでの成長の過程で“やってみたい”という心の動きはとても大切です。
お手伝いもその量が重要です。○歳だから○分間、○個と一律ではありません。ポイントは“ちょっと頑張ったらできる”程度。少しずつ量や時間を増やしたり、減らしたりしながら観察し、お母さんコーチとして楽しみながら課題設定をしましょう。自立の先には自信や自己肯定感を持った子どもの成長があります。
“今日のおかずが一品減ってもいいじゃない(笑)”そんな気持ちで子どもが自分からやってみたいという意思表示をしたらまずトライさせてみませんか。