「え~!今日は、ご飯じゃなくてパンが良かった!」
「この服は嫌だ!昨日と同じ服が着たい!」
わが子のこだわりに手を焼いているママやパパはいませんか?
そんなときは“こだわり”の裏にある気持ちに注目してみてくださいね!
ワガママじゃなくて、不安を抱えている
わが家の次男は、やることなすこと「イヤ!」と言って泣きわめく子でした。気分にも左右されやすく、自分の気持ちが乗らなければ、衝動的に目の前のことを拒否。いったん言い出したら、どれだけ説得してもテコでも動きません。
魔の2歳児は過ぎたはずなのに、一体いつまでこのイヤイヤは続くの?私の育て方が悪いからこんなワガママに育ったのだろうか…そう思い悩む日もありましたが、キッズコーチングを学んだ今なら理解できます。
この性格は、育て方のせいではありません。生まれつき、不安が人よりも大きく、ワガママや文句を言うことで心のバランスを保とうとするタイプなのです。
年齢があがるほど社会性も身に付き、感情のコントロールも自分でできるようになります。だから、小さいうちはまず「イヤ!」を受け止めてあげてくださいね。
“イヤ!”の裏にある“不安な気持ち”は、ハグで解消してあげよう
そもそも、どうして“イヤ!”を言うのでしょうか。
実は、その裏には、“不安な気持ち”が隠れています。「失敗したらどうしよう」「自分のことを認めてほしい」と思っていて、その不安をごまかすために、否定的なことを言っているにすぎないのです。根は素直で、いい子なんですよ。
不快な感情を出してきたとこそ、ぎゅっと抱きしめて、背中を優しくポンポンと叩いてあげてください。スキンシップには気持ちを落ち着かせる効果があります。7秒続けると愛情ホルモンが分泌されるので、さらに効果UP!抱えている“不安”を“愛されている自信”に変えることができます。
“あなたは”を主語にした質問をすることで、自分が何を不快に思っているのか考えさせる
次男が4歳の頃だったでしょうか。日曜日に家族で公園へ出かけようとしたら、突然「イヤ!行きたくない」とムスッとしだしました。私が「どうしたの?」と聞いても、一向に答えようとしません。
そこで、まずぎゅっと抱きしめ「イヤなのね」と気持ちを受け止め、落ち着くのを待ちました。
落ち着いてきたのを見計らって、「(あなたは)何が嫌だったの?」「(あなたは)どうしたかったの?」と聞きました。すると「僕は、家で遊びたい!勝手に決めないで」と返事が。どうやら、私と夫の二人で公園に行くと決めてしまったのが悲しかったようです。
私は意見を聞かずに、決めてしまったことを反省し、謝りました。
そのあとで、「そんな気持ちになったときは、僕も一緒に決めたいって言ってくれると嬉しいな」と伝え、改めて家族みんなで話し合いました。
結果…公園で遊ぶことになりました(笑)
こだわりの強さは対処法を知ると“育てにくい”と感じることが少なくなる
不安や不快を感じると頑固なまでに泣きやまないこともあるこのタイプ。30分は泣き止まない!機嫌が悪い!なんてことはよくあることかもしれませんね。
本日ご紹介した方法を試してみても、すんなり言うことを聞いてくれないかもしれません。でも、「いい加減にして!」と怒鳴って突き放すよりは、ずっと聞き分けが良くなるはずです。そうすれば、きっと“育てにくい”と感じることも少なくなりますよ。
ママパパ、本当にお疲れさまです!
① “ハグ”で気持ちを受け止める
② あなたは”を主語にした質問を繰り返すことで、自分が何を不快に思っているのか考えさせる
③ 「こういうときは、こう言うんだよ」と感情の伝え方を教える