私は子どもの頃からジブリ映画、特に『となりのトトロ』が大好きです。親になってからは「どうやったらあんな素直な子たちに育つのだろう」という視点に。するとお父さんの台詞の中にヒントがありました。
素直にいうことを聞ける子の親が徹底しているのは約束を守ること
トトロの中で私が一番好きなシーンがあります。主人公の「私もトトロに会えるかな?」という問いに対してお父さんが「運が良ければね」と答えるシーンです。
多くの親が「いい子にしてたらね」と答えてしまいそうな場面です。
実際はトトロに会えるかどうかと、いい子にしているかどうかに因果関係はありませんよね。親の欲得だけでその場しのぎのことを言わないお父さんの姿勢こそ、子どもたちが素直に育つ秘訣だと感じました。
努力の先に何がある?嬉しいことがあるから頑張れる
いわゆるわがままとは、子ども自身がやりたいことや欲しいものを我慢できずに要求し続けるときですね。
ではどうすれば我慢できるようになるのでしょうか。それはその我慢の先に嬉しいことが待っているときです。
時間の流れを理解して少し先のことを考えられるようになるのが4歳ごろです。時を同じくして我慢する力もついてきます。今は辛くても我慢した先には良いことがある。それが要求をコントロールする原動力なのです。
わがままの原因は、守られない約束の繰り返しからくる不満と不安の積み重ね
うちの娘が4歳のとき、弟が生まれて急にわがままが激しくなりました。
振り返ってみると、生まれたての弟のお世話に必死だった私は、娘の話をろくに聞かず「あとでね」や「今度ね」ばかり言っていました。しかもその約束が果たされることはありません。
その積み重ねが娘と私の信頼関係を崩してしまい「ちょっと待ってね」と言っても「いや!今!やって!」とわがままを通すようになっていたのです。わがままだと感じていたのは私の都合で、娘にとっては必死の要求だったんですね。
その場凌ぎの言葉は信頼を損ねる。やりたい気持ちに寄り添って真摯に向き合おう
子どもに「あとでね」と言ったら、その約束を守ることも大切です。
しかしどうしても無理そうなときは「今は手が離せないからできないよ」と正直に伝えることも一つの方法ではないでしょうか。子どもは大好きなお母さんの言葉を信じています。その場凌ぎの言葉を使わずに、現実可能なことだけを真摯に伝えてみましょう。
「〇〇したいよね」と子どもの言葉を繰り返して添えてあげると、聞いてもらえた安心感を与えることもできるので、ぜひ合わせて使ってみてくださいね。