家族でキャンプしたい!でも出かけにくい…!何ができる?どうしたらいい?小さな子どもと主体的に楽しめる事は?そんな小さなヒントを一緒に考えてみませんか?
簡単ベランピングのすすめ
おひとりさま(ソロ)キャンプや家族キャンプが流行り、ゴールデンウィークのキャンプ場は手慣れたキャンパーでいっぱい。メディア情報でもたくさんの道具(ギア)や、色とりどりのキャンプごはんで、おしゃれに楽しむ様子があふれていました。
そんな中、「まず何を覚えたらいいの?」「道具は何から揃えたらいいの?」「今さら知らないことがたくさんなのにキャンプ場には行けない!」という声を聞くことも。そんな時は、お家で手軽に、そして人目を気にせず家族と楽しめるベランピングが最適です。
ごはんはキャンプ道具で作らなくていい!
ベランピングごはんをいきなりキャンプギアで!となると、気合いの入る人もいれば、ちょっと…の人も。いきなりあれこれ挑戦するよりも、まずは普通に作って、自分がキャンプっぽいと思う食器にのせるだけでもOKです。
机やイスも、キャンプギアでなくてもおしゃれなベランピングはたくさんあります。自分好みのものをベランダやバルコニーにだしてみるのもおススメです。
食事はおままごと気分で子どもと一緒に盛り付けたり、テーブルセッティングを楽しんでみましょう。子どもはよくお母さんを見ています。料理の盛り付け方ひとつとってもどこに視点を置いているのか、その子の個性が見えます。「これお母さん好きだよね」「こう置いたらおいしそう!」と、いつもよりワクワク感を持って会話を楽しめるのもベランピングごはんの良いところです。
はじめてごはんで使って抵抗のないギア
もちろん、ちょっとだけでもキャンプギアやそれっぽいもので作ってみたい!と思う時には、ガスコンロやホットプレートを外で使ってみましょう。薪や炭火よりもお手軽で安全性も高く、匂いもないので、子どもと一緒に作る時にも焦りません。さらにご近所がさほど気にならない利点もあります。
スキレット、ホットサンドメーカーなどもおススメです。ホットサンドは手軽ですぐ焼け、中身を自由に組み合わせられるので、子どもと作るととても楽しめます。また、料理は科学とも言われるように、調味料も含めて「どんな味になるかな?」と想像してから食べると、子どもは体験から味を学びます。
テーブルとイスの組み合わせ
食事や調理にテーブルは欠かせません。選び方のコツは3つ。
①イスに座って丁度よい高さにする
②子どもの使い勝手の良いものにする
③使用人数にあったものにする
です。あとで片付ける時は、重さやかさばり方にも気を付けて、使いやすいものを選んでください。また、ちょっとしたものを置くサイドテーブルがあると便利です。
イスも、個々に座るもの、ベンチタイプとありますが、移動するなら、コンパクトでスリムなつくりが便利です。購入する前には必ず一度座ってみてくださいね。イスの足の出方によっては子どもが引っかかりやすいものや、深すぎて子どもが1度座ると1人で立ち上がりにくいものがあります。
真面目で完璧主義な子ほど、過程を楽しむ心を大切に
外でステキなご飯を!と思うと、ついついできあがりやセッティング結果を大切にしすぎてしまいがちなのがベランピングごはんです。用意している時を楽しめないことがあってはもったいない!しっかりと準備時間を大切にしてください。
外活動には、そこに危険がない限り、正解も不正解もありません。おこげのごはんだって食べられたら香ばしさを体験する良い機会ですし、盛り付けがワイルドにはみ出していたって、キャンプ感が出て良かったりします。ベランダキャンプだと思うと、いつもならがっかりしそうなことも、楽しいに変えやすくなります!合言葉は「これぞキャンプ♬」でいきましょう。
特に失敗することを好まない真面目な子どもにとって、キャンプという魔法は失敗をおそれず、普段なら落ち込みがちなはずのアクシデントを〝楽しむ″という思考に変えやすくしてくれます。また、他人の目の少ないわが家だからこそ素の自分で楽しめる時間になります。
結果や成果にとらわれず、思い切り自由に楽しんでください。子どもには新しい気づきや変化が必ずあります。 親が調理に集中しすぎない為にも、背伸びしすぎないギアを選んで、しっかりと親子のコミュニケーションをとってくださいね。
食べながら楽しく会話するのも素敵ですね。「この時こうだったね」「ここよかったね」「これはどう思ったの?」と軽いリフレクション(ふりかえり)を入れながら会話すると、より子どもの体験的学びが深まります。