私は“親子リズム体操”の講師をしています。
レッスンに来てくださっているママやパパに最初にお願いしていることがあります。それは“子どものできたことを口に出して伝えましょう”ということ。それだけで子どもにいい影響があるのです。具体的にどういう効果があるのかをお伝えしたいと思います。
人間は誰しも“認めてほしい”という欲求を持っているもの
“承認欲求”という言葉を聞いたことがありますか?“他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい”という欲求のこと。誰でも持っている欲求なので全く恥ずかしいことでも悪いことではありません。
実はこの欲求はを持っているのは小さな子どもでも同じで、常に“ママに認めてもらいたい”と思っているのです。その気持ちを満たしてあげることで自信が持てるようになり、自己肯定感が高い子に育っていくのです。
こどもの承認欲求を満たす簡単なワザ=実況中継してみよう
私の親子リズム体操のレッスンに初めて参加してくださったママやパパには「子どものできたことを言葉で伝えてあげてください」とお伝えしています。そしてその言葉は「すごいね」ではなく「ジャンプできたね」「ボールが投げれたね」と具体的に何ができたのかを実況中継しているように言ってあげるよう伝えています。
「すごいね」では何に対して褒められているのか子どもには伝わりません。「ジャンプできたね」と言うことで“ジャンプできたんだ”と改めて自分の行動を理解できるのです。
そしてできたことをママに認めてもらえることで“ちゃんと見てくれている”ということも感じられ、承認欲求も満たされるのです。
- できたことをそのまま伝える「ジャンプできたね!」「洗濯物たたんだのね」
- 見たままの様子を伝える「いい笑顔だね」「汗いっぱいかいたね」「服が泥だらけだね」
- 変化を伝える「昨日間違えたところ、今日はできたね」「角を揃えてたためるようになったね」
人は認められると、自己肯定感が高くなる!
子どもを承認してあげることはレッスン以外の日常生活でも重要です。毎日の些細な変化を気にかけ、気づいたことを伝えてあげるのです。例えば「服が汚れているね、何して遊んだの?」「靴に砂がたくさん入ってるね、外で遊んだの?」と言った具合です。
変化に気づき、それを伝えてあげることでママからの愛情を感じ取れるのです。それが自分の自信になり、自己肯定感が高くなります。
スタジオにとっても控えめな女の子が来てくれました。初日はスタジオの隅っこから全く動くことができず終わったのですが、来てくれるたびに「今日はピンクの服だね」「帽子新しいのかな」と声をかけ続けると、レッスンに参加できるように!それどころか公園へ行っても同世代の子に話しかけたりと、とても積極的な子に変わりました!承認の言葉は子どもの自信に繋がるんだと改めて実感しました!