子どもには何が起きても、自分で考えて解決できるようになってほしい。
そう願うママやパパはいませんか?
その力、質問方法を工夫することで鍛えてみてはどうでしょう。
質問の方法を「どうして?」から「どうしたら?」に変えてみよう
子育て中、何か事が起こったとき「どうして○○するの?」「何でこうなったの?」と原因を追及するような言葉を使ってしまうことってありませんか?
私も、四六時中「どうして?!」「なんで、そんなことしたの?!」と髪の毛を振り乱して叫んでいた時期がありました(遠い目…)
パパやママの願いは原因を知ることではなく、事が起きても自分で考え解決できるようになってほしいということですよね。
だとしたら、今日から質問の方法を「どうして?」から「どうしたら?」に変えることをオススメします。
未来にむかって解決を促す質問は、思考力を育てる
「どうして?」や「なんで?」という質問は、原因を追及する質問です。これを言われると、子どもは責められているように感じてしまうことも。その結果、言い訳をしたくなったり、反発をしたくなったりするのです。
子どもの行動を変えるためには、考える機会を与えることが大切だと言われています。“どうしたら?”は未来に向かって解決を促す質問です。そう聞かれた子どもは、自動的に“どうしたらいいのかな”と考えます。これが、子どもの思考力を育ててくれるのです。
自分で決めたことは、実行する可能性が高まる
息子が持ち帰った成績表。見ると、身の周りの整理整頓の項目で“がんばろう”に○がありました。一緒にお道具箱を確認すると、出てくる出てくる、割れた消しゴムに、折り紙の欠片。なんと、色鉛筆はそのまま放り込まれています。
なるほど、先生のご指摘はもっとも。母子ともに、納得の結果でした。
そこで“未来に向かって解決を促す質問”を使って、どうしたら困りごとが解決するのか、探ってみることにしました。
そのときの会話をご紹介しますね。
どうしたら使ったものを戻しやすいお道具箱になると思う?
授業が終わったら、すぐに外に遊びに行きたいんだよー。時間がかからないしまい方がいいな
すぐに外に行きたいのね。どうしたら短時間で、片づけやすい収納になりそうかな?
放り込むだけで、きれいに見えるしまい方があるといいなぁ
放り込むだけかぁ。それを叶えるには、なにがあったらうまくいきそう?
そうだ!場所を区切れるように、(仕切り)トレーが欲しい
このように、具体的な方法を促し、自分で決めて言葉にしてもらうと、イメージが鮮明になるので実行する可能性が高まります。
おかげでこれ以降、先生から身の周りの整理整頓について指摘を受けることはなくなりました。
やりたくなるのは、自分で考えた方法
「どうして、片づけないの?」と怒ったり、「片づけないと捨てちゃうよ!」と罰を与えたり…残念ながら、それで片づけができるようになったという話はあまり聞きません。
そんなこと言われても、できないものはできないんだよ!
しょうがないじゃん!
これが子どもの本音でしょう。
子どもの困った行動は、子どもの考える力を育てるチャンスです。自分で考え、決めたことは行動に移しやすいもの。
ぜひ、たくさん質問をして“どうしたらいいか”考えてもらってください。その方が「ああしなさい!」「こうしなさい!」と言うよりずっと、困りごとが解消するはずですよ。