しつけに関するお悩みはママ共通のものですね。
実はちょっとした工夫でスムーズに身につけさせられますよ♬
ポイントは、ママが女優になることです!!
大人が率先して見せることで、子どもの望ましい行動を引き出します
「丁寧に挨拶しなさい」「食器は大事に持って運ぶのよ」「靴は脱いだらきちんと揃えてね」
日常生活の中で教えておきたいしつけ。みなさんはどんな風に子どもに伝えていますか?何度言っても身につかないなら、それはもしかしたら教え方が間違っているのかもしれません。
今回は言いきかせて教え込むしつけの方法ではなく、“見せる”しつけこそ効果的というお話です。先に大人が率先してやって見せることで、子どもの望ましい行動を引き出すことができるんですよ。
言葉の内容よりも、それ以外から得ている情報の方が多いという事実
親が何度口酸っぱく言いきかせてもその場限りで、その後も子どもが自発的に継続して行動できないのはなぜなのでしょうか。
実は、人は受けとる情報の約9割以上を言葉以外のものから得ていると言われています。つまり、話す言葉の内容自体は情報の1割に満たず、ほとんどをそれ以外のもの、具体的には相手の声色や表情、身振りや仕草といったものから得ているのです。
特に子どもは長いフレーズで何かを説明されても右から左に抜けてしまっていることが少なくありません。それよりもむしろ、大人が実際に目の前で演出してあげることの方が効果抜群なのです。
教室での具体例:【楽器を渡すとき、鳴らすとき】子どもたちのイメージに刻み込む工夫
私は小さな子ども向けのリトミック教室を運営しています。音を味わってもらうために様々な楽器や教具を用意していますが、扱いには充分注意してほしいものが多々あります。例えばハンドベルなど雑に扱うとそれ自体が壊れてしまうようなものもありますし、トライアングルの棒など、振り回すと万が一の場合はけがに繋がるようなものもあります。
それらを子どもたちに渡す前に、指導者として私自身が毎回最も注意しているのは具体的に次のようなことです。
- 楽器を箱から取りだす時の仕草(大切に扱う)
- アシスタントの先生に手渡す時の表情、声のトーン
- 実際に手に持つときの動作
それぞれの場面で、まるで繊細な壊れ物を扱っているかのように大事に扱います。両手で抱え、落とさないように支え、慎重に手に持ちます。「大事に触ってね」という言葉かけに加えてこの一連の動作を見せることが、何をも超える説得力を持って子どもたちのイメージに刻み込まれます。
その後、星が静かにまたたくような音を出してもらいたいときには私自身も動きを小さくそーっと。逆に大きく鳴り響く音を体験してもらたいときにはしっかりと手で握ってメリハリのある大きな動作で鳴らす様子を実際にやって見せます。引き出したい行動をまず、大人が分かりやすく明確な形で子どもの前でアピールするのです。
そうすれば、子どもたちがそれらの楽器を粗雑に落としたり振り回したりすることも圧倒的になくなります。子どもたちは見た通り、鏡のように真似をしてくれるのです。
子どもの前で大人がデモンストレーション!鏡のように真似させよう
子どもは大人をロールモデルとして育っていきます。大人が丁寧に挨拶し、大事に食器を運び、丁寧に靴を揃える様子を示すことが何より子どもにとって大きな影響を及ぼす姿となることでしょう。
何度言いきかせても身につかないなと感じたら、まずは大人がデモンストレーションして見せるのが効果的です。なんだか責任重大な気もしますが、その分親の方も自分を省みるよい機会になりそうですね。
長い夏休みを過ごすママたち。子どもと一緒にいる時間が増える時期に、是非お手本をたくさん見せる機会を作ってみて下さいね。
そんな私、昨夜息子たちに「ちゃんと座って食べなさい!」って言ったところ、「ママもキッチンで作りながら立ってつまみ食いしてるじゃん!」と言われてしまいました‥ガーン。冷蔵庫の下の引き出しを足で閉めているのはまさか見られていないよね・・と思わず彼らの顔色を伺った私でした!はい、もうやりません!