3歳~4歳の自立と自律が育つ外遊び・アウトドア体験

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できることが増え、日常が真新しくなる野外活動

身体能力が毎日のようにアップデートされ、ジャンプやスキップができるようになってくる3歳~4歳。お手伝いや新しいことに、さらに興味が湧いてくる時期です。手先を使った遊びも上手になります。

ここで非日常の空間に出ると、日常のことも違って見えてきます。食べる、遊ぶ、話す、寝る…全てがいつもと違うと感じるのです。お家や日常での生活にぐんと役立ってくれる活動を、キャンプ場や森という非日常空間で体験してみませんか?

子どものうちだからこそ、キャンプ場での経験は大きな糧に

小さな子どもと、キャンプ場でどんなことをすればいいのかな?と思うことがあるかもしれません。もちろん思うまま遊ぶのも1番ですが、時には、できる所から小さなお手伝いをしてもらいましょう。「係」や「お当番」として役割分担し、できることを自分で決めてもらうのもいい体験になります。野外ならではの経験たちは、いつも以上にいろいろな「やってみたい」という気持ちを高め、自ら責任をもつ力が付いてくるからです。

ここで大切なのは子どもの「やりたい」という気持ち。遊び感覚でもどんとこいです。この「やりたい」という気持ちから生まれた外での体験を家庭生活とうまく結びつけることは、思う以上の学びや成長を運んでくれます。

非日常→日常へ。キャンプ体験を家庭生活に活かす方法を試してみよう

食べる、遊ぶ、話す、寝る…など、キャンプでの非日常と家庭生活での日常を、どうリンクさせて考えたらいいのでしょうか。

ヒントの1つとして、 食べるであれば、洗う、切る、混ぜる、よそう等…、野外クッキングの体験はお家でも活きます。キャンプで体験した達成感は家庭でのお手伝いのモチベーションを上げてくれます。

遊ぶ、話す、であれば、森で遊んだ時に知ったことを近所の公園でも見つけられたりすれば、生態系や自然のしくみについて学ぶことができますし、友だちや家族と教えあってコミュニケーションツールになったりします。

3~4歳だからこそ学べる何気ない体験が日常で新しい力となっていくのです。

カレー作りが学びと成長につながる?キャンプに潜む「自立」と「自律」

今回は学びや成長をくれる体験の1つとして、カレー作り(食事作り)に着目します。

カレーがはじめてのごはん作りにぴったりな理由

近年おしゃれキャンプが流行り、食事メニューの情報も豊富になってきました。でもやっぱり子どもが初めて作るごはんの一つにカレーを取り入れるのはお勧めです。大抵の子どもはカレーが大好きだからです。

また、スパイスは慣れない野外での生活の食欲不振に魔法をかけてくれます。何より少量でも必要な栄養をバランスよく取ることができます。そして小さな子どものどんな包丁さばきであっても、大きなお鍋という心で受け止めてくれます。

新しいことが不安な子にも簡単に予習できるカレーは安心がいっぱい

新しいことに不安の強い子どもでも、一度お家の庭やベランダで作っておくことができます。

道具もお家にあるもので出来るので新しい道具に不安を覚えることもありません。卓上のIHやガスコンロでも会場は完成です。お家で使う道具で出来るからこそ、外でも安心してチャレンジできます。

また、外の活動は失敗してなんぼ!の気持ちをふわりと受け止めて、活動自体を楽しめる体験になります。

役割分担と協力がもたらす、自立につながる体験

洗う、剥く、切る、混ぜる、つぐ、運ぶ、片付けや机を拭く仕事…など、カレー作りには役割分担が様々あります。コンロや炭、薪など火を間近に感じることもできます。子どもは自分の得手不得手や、やる気に合わせてできることを選べます

これらの相乗効果で、いろいろな体験をしたいと感じる子どもには、カレー作りは魅力の多い活動になります。家庭ではゆっくり一緒にできることが少なくても、このタイミングで子どもにゆったりとやりたい事にチャレンジしてもらえます。

役割と協力が不可欠な野外活動は、自主性をぐんぐん育ててくれます。やっては次、やっては次…という風に遊び感覚で少しずつ、お手伝いのつまみ食いのような贅沢経験させてあげましょう。

調理の工夫がもたらす自律につながる体験

子どもにとって調理作業での動きは緻密であったり、力を入れる部分にコツが必要であったりします。また、ケガや火傷のリスクと隣り合わせで注意力を必要とします。

カレーは具材を子どもの成長に合わせたもので設定しやすい利点がありますので、少し頑張れば切れるもの、ちょっと根気強く向かい合えば細かくできるものなどから選んでみてください。道具も使いやすいサイズや握りやすいものを選んでみましょう。

ちょっとした工夫で、子どもは根気強く食材や作業と向き合い、粘り強さや、待つ力、うまくいかない事にも果敢に向かっていく力をつけていきます。

外活動は真新しさをくれるだけでなく、非日常と日常をうまく繋ぐことで、一石三鳥の経験値をくれるのです。

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この記事を書いた人

黒田ゆき保のアバター 黒田ゆき保 ママトコネットライター/キッズコーチング®トレーナー

全ての子どもに『自分らしく生きる力』を。新しい一歩を安心して踏み出せる『心の居場所』を提供。不登校児や特別支援児のサポート、自然体験・野外体験活動指導者として、様々な組織のキャンプの企画に参画。 青少年育成ボランティアの養成にも力を入れ、延べ1万人以上の子どもたちと関わる。

外遊びと絵本、工作と文房具好き。

キャンプディレクター1級/ comfortable place 代表。1児の母。

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