シャイで人見知り。観察力がずば抜けている証拠です

わが子の人見知りに悩んでいるママへ。それがその子の才能の芽です！

「いつもみんなの輪の中から外れて、私のそばでひとりで遊んでいるんです。一緒に遊べばいいのにと歯がゆく感じて、時にはその不甲斐なさにイラっとさえしてしまいます」

これは先日ご相談を受けた、あるお母さまのお悩みです。どちらかというと社交的にみんなに関わっていくことが得意ではなく“恥ずかしがり屋さん”“おとなしい”と評されることの多いお子さんとのこと。

幼稚園で同じクラスの子たちと公園でばったり会って、ママは話に花が咲いているのに、ふとわが子を見ると黙々とひとりで遊んでいる。多くの親にとって「みんなと遊んだら？みんなそこにいるよ。遊ぼうーって言ってごらん」と言ってしまいたくなる状況かもしれませんね。

ところが、これはこの子が空気を読む力に長け、観察力が突出していることの証。才能の芽です。大事なのは本人のペースを尊重してあげることなんです。

人見知りは感性が豊かで人一倍繊細なアンテナを持っている証

シャイなのは感性が豊かだからなのです。人見知りなのは、人一倍敏感な繊細さを持っているからなのです。

このタイプは、決して輪に入れないのではありません。入るのに時間がかかるだけ。その場が自分にとって安全な場所か、安心できる空間かを慎重に観察しているのです。つまり、様々なことを感じとる優れたアンテナで、自分と外の世界との距離感を測り、自分のペースでまわりにゆっくり調和していくことで才能を発揮するタイプなのです。

こんなタイプには、大人の都合や先回りした配慮で先を促すことなく、本人自身のタイミングが来るのをじっと待ちましょう。

シャイな引っ込み思案に焦りは禁物。時間をかければ楽しめるようになる

このお子さんは実は私が運営しているリトミック教室の生徒さん。Rちゃんといいます。レッスンを始めた最初の頃は、まずお部屋に入ってくること自体が高いハードルでした。ママと一緒にしばらく外から観察してからそろりそろりと少しずつ入ってきてくれるような状況が続いていました。

私から何か質問しても、頷くか首を横に振るだけという反応が多かったのが、段々回を追うごとに可愛い声が聞けるようになりました。今では好きな色の教具を自分から先陣切って一番に選びにきてくれるようにもなっています。

驚かされるのはRちゃんの記憶力、観察力、集中力の高さです。前回読んだ絵本の内容をしっかり覚えていたり、一度聞いたお歌を瞬く間に覚え正確な音程で歌ってくれたりすることもしばしば。スタジオ内にある無数のスポットライトのうちたった数個が消えているのをすぐに発見してくれたこともあります。まさに五感が研ぎ澄まされているのですね。

物静かな瞳でスポンジのようにたくさんのことを吸収し、今では積極的にみんなの輪の中ですっかりレッスンを楽しんでくれているRちゃん。お母さんにもお伝えした、引っ込み思案なお子さんの大きな特徴は以下のとおりです。

ママがエールを送りながらじっと待つと、子どもは自分でアクションを起こせます

シャイで人見知りなのは人一倍繊細な感性を持っているからなんだと視点を変えてみるとママもふっと肩の力が抜けませんか？

デリケートな恥ずかしがり屋さんタイプ。ママはぜひ本人のペースを乱さずじっと待ってあげましょう。小さな階段を確実に上っているわが子に、「いつでもあなたの味方だよ」「どんなときもきっとあなたなら大丈夫」と伝えてあげて下さい。

ママからもらう愛に溢れたエールが、きっとその子の安心感、心の安定、自信に繋がっていきます♪時間はかかっても、きっと自分のタイミングでアクションを起こせるはずです。