新学期は子どももお母さんもワクワク・ドキドキ。特に入園・入学など、新しい環境に入るときは緊張の連続ですね。3月から5月くらいまでは、子どもも新しい環境に対する不安や緊張で、ふだんとは違う態度になることがあります。
行きしぶりもその1つ。今回は子どもの行きしぶりの理由と、対処の仕方をご説明します。
園やお稽古への行きしぶり。最適な声かけは子どものタイプによって違う
連休明けや新学期など環境が変わる時期は、子どもの園や習い事への行きしぶりに悩むお母さんが多いと思います。行きしぶりの元になっている思いは子どものタイプによって様々です。
完璧主義の強いおりこうタイプの子は、先のことが分かっていると安心して行動できます。これから起こることを具体的に話してあげましょう。
また失敗したときにどうすれば良いのかまでイメージできると行きしぶりがぐんと減ります。
納得することが安心につながるタイプの子には具体的な説明をしよう
おりこうタイプの子は、完璧主義で失敗したくないという思いが強いです。そのため、初めての場所に行くときや新しいことに挑戦するときに躊躇することがあります。
そんな時は「大丈夫だよ、みんな行ってるよ」のような漠然とした言葉がけでは不安は解消されません。
このタイプの子には良いことも悪いことも含めてなるべく細かく話してきかせたり、見学させたりして本人が納得するのを待つ方が急かすよりも効果的です。
子どもの考え方のくせをわかっていると対応策も見つけやすくなる
おりこうタイプのうちの娘はもうすぐ一年生。4月が近づくにつれて学校生活に対する不安が大きくなってきました。
そこで通学路を一緒に歩いたり、時間割りに合わせて生活してみたりして、娘が学校生活を具体的にイメージできるようにしました。また、忘れ物をしたときは先生にすぐに言うこと、怪我をしたときは保健室に行くことなど、困ったときにどうすれば良いのかも併せてお話しました。
そこでようやく不安が解消され、今では入学が楽しみだと言っています。
転ばぬさきの杖よりも転んだときにどうするかを子どもに問いかけよう
おりこうタイプの子は、新しいことへ挑戦することをためらうこともあります。
きちんとやりたい、失敗したくないという気持ちが強いからです。失敗をしないようにするのではなく、失敗したときの立ち直り方を身につける方が大切です。ジュースをこぼしたら自分で拭く、服を反対に着てしまったら袖を抜いてぐるっと回す、など日常の範囲で十分です。
今日は先回りお世話をやめて、子どもが失敗したら「どうしたらいいかな」と質問してみましょう。
- これから起こることを具体的に伝えて安心を提供する
- 本人が納得して始めるのことが大事。説明や見学などの準備期間を十分取る
- 小さな失敗をたくさんさせて、取り返し方、立ち直り方を経験させる