落ちているゴミに気がつかない!目の前のものを「ない!」といって探す
そんなお子さんの様子に少々お疲れモードのパパママはいませんか?
その症状、観察力を身につけることで解消するかもしれません!
見ているのに見えていない問題。遠くを見させるようにしよう
片づけにおいては、まず“どこが片づいていないか”と視覚的に捉えられることがファーストステップになります。パッと部屋を見たときに「プリントが出しっぱなしになっている」「ゴミ箱からゴミがあふれそう」と捉える力が必要です。
ところが、子どもは大人に比べ視野が狭く、同じ光景を見ていても“見えていない”ことも。見えていないので、片づけられなくて当然です。足下のゴミすら認識していないことも多々あります。
視野を広げるためには、目線を遠くに置くことが効果的。意識して遠くを見ることで“じっくり見る”“目を動かして広く見える”ことができるようになります。
子どもの視野を体験してみよう。思った以上に見えづらいかも?!
5~6歳になると、ほとんどの子どもが大人と同等レベルの視力を持つと言われています。ただし、視野に関しては大人とは大きな差があります。
6歳児の平均的な視野は左右(水平)で90度程度、上下(垂直)で70度程度とされています。対して大人は、水平で約180度、垂直で約130度あるといわれています。比べてみるとかなり視野が狭いことがおわかりになると思います。
子どもの見え方を体験するツール“CHILD VISION(幼児視界体験メガネ)”が、東京都のホームページ(東京都福祉保健局:東京都版チャイルドビジョン)からダウンロードできます。ぜひ、体験してみてください。
思った以上に足下や左右が見づらいと感じることでしょう。
部屋の写真を撮って、片づけポイントを考えてもらおう
わが家では子どもに「部屋が散らかっているよ」と伝えてもピンときていないときは、部屋の写真を撮ってもらうことにしています。その際、部屋の全景を写真に収めるように指示します。
そう指示することで、子どもたちはいいアングルを探そうとし、目をあちこち動かします。それが眼球運動に繋がり、眼球を柔軟にし、視野を広げる訓練になります。
また写真に収めることで、客観的に部屋の様子を眺めることができるうえ、「写真を見て?飛び出したままの鉛筆を探そう!」「落ちたままの靴下はどこだ?!」と声をかけると楽しいゲーム感覚にもなるようです。
“楽しいとやりたくなる”という気持ちをうまく使って、子どもの自主性を尊重しながら片づけに取り組んでもらうことができるようになりました。
片づけで観察力を鍛え、問題解決能力を高めよう
観察力は元々生まれたときから高いタイプの子もいますが、これからの時代を生き抜くためには、どの子にも身につけさせたい力です。
観察力は考える力の起点とも言われており、問題解決能力を高める上でも重要とされています。
日常生活で、この力を養うのには片づけがぴったり!ぜひ目をよーく動かしてもらって、お子さんに積極的に片づけをしてもらってくださいね。