「もう少し上」ではわかりにくい。すぐわかるように目印を決めよう
この前まで手掴みで食べていた子どもがスプーンを使えるようになった!と喜んだのも束の間、最近ではスプーンの持ち方が正しくないことが気になる。そんなことありませんか。
正しいスプーンの持ち方を教えたいけれど、せっかくの楽しい食事の時間がそればっかりになってしまっては残念です。
そんなときは、手が適切な位置に来るようにスプーンに目印をつけましょう。はじめから描いてある模様を利用するのもいいですね。「親指がここね」と伝えると子どもにも分かりやすいです。
子どもは耳で聞くより目で見るのが得意。伝わりやすい手段を選ぼう
子どもの理解力の90%が視覚情報によるものだと言われています。言葉で説明するよりも見えるもので指示する方が理解しやすいです。
「何度言っても変わらない」という壁に当たったときは、言うのをやめて、目に見える指示に変えてみましょう。それだけで伝わる場合があります。
スプーンをバランスよく持つことは、子どもにとっては難しいことです。
「もっと上、もっと下」「ちゃんと持って」という言葉だけでは、具体的にどこを持てば良いのか分かりづらいもの。目印を作ることで視覚に訴えて理解を促進させることができます。
もう何度も繰り返さなくていい。目印を使ってガミガミママを卒業しよう
うちの3歳の息子は、うさぎの絵がついたスプーンを愛用中。「バキューン」と言って手をピストル型にしてからスプーンを持ちます。
そのとき、いつも上すぎたり下すぎたりして持つ場所がなかなか覚えられません。
そこで「親指はうさぎちゃんの耳のとこやで」と教えたところ、適切な位置で持てるようになりました。
食べている途中にズルズルと持つ位置がズレることもありますが「親指はどこかな?」と質問するだけで「うさちゃんのお!み!み!」と言いながら自分で正しい位置に戻すことができます。
持つ場所がズレるたびに「もっと上。短すぎるよ。長く持って」とガミガミ言う必要がなくなり、食事時間が穏やかになりました。
10の言葉より1枚のシール。目印を活用して視覚に届けよう
子どもに何かを教えるということは、勉強でも生活習慣でも難しいものです。
子どもの脳は視覚情報の方が理解しやすいという特性を理解すれば、見えてくる解決策がきっとあります。何度言ってもできなかったことに対して、視覚的に伝える方法を考えてみましょう。
靴をしまう場所に足跡マーク、コップを置く位置にはコースターを敷くと、自然とそこに置きたくなるはずです。寒い季節には欠かせない手袋の保管場所が決まっていると便利ですね。
あなたならどんな目印をつけますか?一緒に考えてみましょう。
我が家ではわたしの大好きなぬいぐるみを玄関に飾って、帽子・マフラー・手袋の3点セットをぬいぐるみに着せています。子どもも楽しんで片付けてくれるし、朝の支度もスムースなのでおすすめです。