今回は私自身が子どもの頃に経験したエピソードを紹介します。
接し方によって子どもの気持ちはこんなにも変わるんだな…と今も思う、象徴的なふたつの出来事です。
親になって、母に言動を思いだして感謝することも多いです。
子どものやる気を育てるのも大人の言葉次第
もしかしたら、うちの子はこれが苦手なのかな?そう感じることはありませんか?
実は、私は子どもの頃から運動が苦手です。逆上がりができるようになったのもクラスで1番最後でした。
でも、恥ずかしながらかなり大きくなるまでそのことに気づいていませんでした。
大人になって母に聞いてみると、私が劣等感を持たないように運動が不得意なことに関してネガティブなことは言わなかったと言っていました。
もし、小さい頃から「なかなかできないね」「苦手なのかなぁ」「またかけっこビリだったけど次はがんばってね」などと言われて育っていたら、私は運動ができないんだと思いこみ、挑戦しようという気すら起きなかったでしょう。
母の言葉は子どもの気持ちに大きな影響を与えることを自分自身の経験で実感しました。
ネガティブな経験は大人になっても覚えていることがある
体育の時間の出来事。走り幅跳びの測定があり、私は自分では思いきり飛んだつもりでした。しかし、先生に「今の飛んだの?もう1回やって」と言われたのです。
私はやりませんでした。自分では精一杯やったし、もう一度やってまた同じことを言われたらさらにショック…。先生にとってはちゃんと飛んだように見えなくて何気なく言ったことでしょう。
私の態度は反抗的にうつったかもしれません。でも、やる気は失せてしまいました。何十年経ってもまだ思いだすぐらいなので、それだけ自分の中では印象的な出来事なのです。
同じことを言われても、何も感じない人もいるでしょう。人によって受け取り方が違うので難しいとつくづく思います。ただ、親としては気をつけるポイントがあるので、ご紹介しますね。
できていないことではなくできることにフォーカスしよう
子どもの苦手が目についたり、なかなか上手くいかない様子を見るとつい口を出してしまう。
「ここができてないね」と指摘したり「最初はみんなできないから大丈夫よ」とつい言いそうになるかもしれません。子どもが「だって、できないもん!」と言うこともあるでしょう。そんな時は…
「そうか。できないって思うんだね。お母さんはできるようになると思うよ」と、まず子どもの気持ちを認めてから自分の気持ちを伝える。
「ここはできているよ」と、小さなことでもできている部分を見つめて事実を伝える。
できることを積み重ねるとやる気も起き、自信に繋がっていきます。幼い頃から自己肯定感を高める言葉がけをしてあげたいですね。
・子どもが言ったことをそのまま繰り返す
・自分(親)を主語にして気持ちを伝える
・小さなことでもできていることを言葉に出す