子どもの生き抜く力、心の強さを育てる方法

ゆきほ/ライター

失敗は大事!そんな風に聞くとどう思いますか?

多くの人は失敗したくないと思っているものです。そして、子どもにも失敗させたくなくて、あれこれと手取り足取り教えたりしますね。
特に心配性で優しいお母さんは、子どもの失敗を防ごうと頑張りがち。

そんなあなたに、ちょっと試してみてほしいことがあります。

目次

まず失敗してみよう。心の強さは乗り越え方を考えることから

あなたの目の前には薄く切った木片があります。
削っても、磨いても、ペイントしても構いません。何を作りましょうか?

想像力を働かせて、好きなものを作ってください。そうそう、いい調子です。

ゆきほ/ライター

わ、ステキな作品になってきましたね!!

お母さん

!!!!大変!!!!失敗しちゃった!!!!

なんと、思いもよらぬアクシデントが起きてしまいました!

さて、あなたは今どんな気持ちでしょうか。心の強さが試される時です。

アクシデントに対してどう対応しどう乗り越えればより良くなるか。これらを考えることから心の強さが育ち、その力が発揮されます。

転んだ時の起き上がり方を知っていると失敗を恐れなくなる

歩き始めたばかりの子も、転んだ時どうしたらいいかを学びながら成長します。知らないと転ぶこと自体が恐くなり、歩かなくなります。

どう立ち上がるかを知っていると何度転んでも自分で先へ進んでいけると分かるので、失敗を恐れなくなるのです。

転ばないように歩く方法を子どもの中でのリスクマネジメント(安全管理)とすると、転んだ時にどうするかをクライシスマネジメント(危機管理)と言えます。

両方を知って上手く実行することができると、失敗を恐れず人生を強く生き抜く力になります。

失敗は失敗じゃない!キャンプ中のクライシスマネジメント

ある日のキャンプでのこと。思い出の品を作って帰ろう!とクラフトをしました。材料は丸太を薄切りにした木片です。

1人の子が丁寧に作品を作っていました。作品に穴を開けているまっ最中に、すぐ隣の子が思いがけずその子の手にぶつかってしまいました。

幸いふたりともケガはありませんでしたが、木片は欠けてしまいました。丁寧な作業だったため、作り直す時間はありません。その子は咄嗟に泣きそうな顔をしましたが、思い立って周りと距離をとる位置に移動すると作業を再開。

その子は決して「お前のせいで失敗した!」とは言わず「またぶつからないように移動したから大丈夫。欠けたけど、反対を同じ形にしたらもっといい感じの作品になったよ!」と嬉しそうににっこりしていました。

その子にとって失敗は失敗ではなく新しい作品を生むヒントになったのです。

他にも思い通りにならなかったけれど何かしらの工夫をして起きた事を乗り越えた子が何人もいました。上手に自分の中のクライシスマネジメントを実行していたのです。

たくさん失敗してもいい。そこから何ができるかを楽しむ力を!

このとき、失敗を失敗と捉えずより良くしてやろうと自分流クライシスマネジメントを実行した子どもには共通点がありました。

通っている学校、担任の先生が同じだったのです。

聞くと本当に前向きに明るい先生で、失敗を叱るのではなく〝たくさん失敗していい。そこからどうするかを学べばいい″というスタンスを本気でとっていました。そして先生自身もよく失敗をし、子どもたちと一緒に乗り越えているようでした。

失敗は失敗ではなく学びを与えてくれるものだという認識や、実際に大人がそれを乗り越える姿を見せることは子どもの心の強さを育てる大切な1つの方法です。

失敗したと感じた時の合言葉は「よし!じゃぁ、どうしようか?」でいきましょう!

飲み物をこぼしても、絵本を破ってしまっても、公園におもちゃを忘れても、親子でがっかりをにっこりに変える毎日を過ごしながら、心の強さを育ててみませんか?

ゆきほ/ライター

〝失敗は転ぶことではなく、起き上がれないこと″
子どもと一緒に楽しく起き上がり方のレパートリーを増やしてみましょう!

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この記事を書いた人

黒田ゆき保のアバター 黒田ゆき保 ママトコネットライター/キッズコーチング®トレーナー

全ての子どもに『自分らしく生きる力』を。新しい一歩を安心して踏み出せる『心の居場所』を提供。不登校児や特別支援児のサポート、自然体験・野外体験活動指導者として、様々な組織のキャンプの企画に参画。 青少年育成ボランティアの養成にも力を入れ、延べ1万人以上の子どもたちと関わる。

外遊びと絵本、工作と文房具好き。

キャンプディレクター1級/ comfortable place 代表。1児の母。

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