話を聞かないわんぱくタイプとは手を繋いで話をしよう

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何度言っても耳に入っていない?!そんな子とは手を繋いで目を合わせよう

「迷子になっちゃうから走らないで!」「お友達のおもちゃとっちゃダメ!」「電車の中では静かにして!」冷や冷やしたり、ときにはイライラしたりしながら子どもに言い聞かせる毎日。しかしながら子ども本人は今やっていることに相変わらず夢中で、そもそも私の言葉が耳に入っていないみたい…そんなママからのご相談をしばしばお受けします。

そんなときに私がおススメしているシンプルな方法は、手を繋いで目を合わせて言葉かけをするということです。

なんだ、そんな簡単なことと思うでしょう?
そうなんです、同じことでも方法を工夫するだけで、
グンと本人に伝わりやすくなるんですよ♪

好奇心と行動力があふれる元気印の子ども。実は触覚優位のことが多いんです

やきもきしながら必死で声をかけているというのに、そんなママの言葉が右から左に流れていってしまう様子の我が子。暖簾に腕押しという徒労感にさいなまれそうになりますよね。でもちょっと待って!実はそれがその子の才能の芽なんです。

それはまわりの声に惑わされないほど、我が子の好奇心が旺盛で、行動力に長けていることの証拠ではありませんか!物事に対して積極的で、恐れることなく果敢に挑戦していけるエネルギーの持ち主なのです。

行動派でわんぱくタイプの子どもはとにかく目の前で起こっている興味深い事柄に一心不乱に取り組みます。自分の体験を通して探求を深めているため、言葉で説明されても心に届きにくいケースが少なくありません。ですから、言葉で説明するのに加え、正面から両手を繋いだり、肩を触ったりしながら目を合わせて伝えるという方法をぜひ試してみて欲しいのです。

わんぱく、元気印の子どもは肌感覚が敏感なことが多いと言われています。触られて初めて、言葉が自分に向けられていたものだったんだと気づくことが少なくありません。

肩をポンポン、おててをギュッ。はっと我に返る2歳女の子

私は現在子ども向けのリトミック教室を主宰しています。これはある日の2歳クラスでのこと。

身体能力も優れていて、広いところで体を伸び伸び動かす活動が大好きなKちゃん。この日は特にテンションも高く、お友達がたくさんいる中で楽しくてたまらず、ピアノとは関係なく走り回っていました。そして挙句の果てには、慎重に高く高く積み上げていたAちゃんの積み木を蹴り倒してしまいます。

その後も音や衝撃が楽しくて何度も同じことを繰りかえす様子を見て、私は一旦ピアノから離れてKちゃんの肩をポンポンと叩きました。振り向いてくれたその目を見ながら、両手を繋いで

「Aちゃんの積み木、どこまで高くなるかじーっと見てみようか!」

と伝えました。続けて「積み木がガラガラっと崩れるの、大きな音もして楽しいよね。でもAちゃん高いビル作りたくて頑張っているから、倒れちゃうと悲しそうだよ」と手をギュッと優しく握りしめながら伝えます。

そうされて初めて、Kちゃんははっと我に返り、穴のあくほど私を見てコクンと頷いてくれました。すかさず「頑張れ、頑張れ!!」と言葉に合わせてリズミカルに手を叩き始めた私に合わせ、瞬く間に満面の笑顔に戻って一緒に手を叩き元気な応援団になってくれたことは言うまでもありません。

話を聞いてほしいなら体のどこかを触りながら伝えるのが効果的

このように、元気いっぱいの行動派の子どもは衝動的に見えますが本人は全く悪意なく、自分の好奇心に正直に行動していることが多いもの。ですから何度も大きな声で注意するかわりに、ぜひそばに行って体のどこかに触りながら伝えてみて下さいね。根はとても素直で甘えん坊という特徴もある愛らしいタイプですから、ママとのスキンシップが大好きでもあるのですよ。

元気過ぎて手がかかると思うことが多いかもしれませんが、
実は実行力もありリーダーシップも発揮できるこのタイプ。
大人になると周りを巻き込み
みんなを引っ張っていくキーパーソンになりますよ!
ダメ、やめなさいと否定するばかりにならず、声かけの仕方を工夫して
キラリと光る才能の芽をもっと伸ばしてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

南波明日美のアバター 南波明日美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

”ママの強みと子どものキラリを引き出し伸ばすコンシェルジュ”
「子どもの資質を開花させ、幸せな子育てを応援する」を理念に掲げるリトミックスタジオkirari代表。約3000人の子どもをリトミック指導。【親子の非認知能力】を底上げするリトミック教室として、大人向けの子育て講座、講演なども行う。

趣味は箏、読書、家族でキャンプ。テントの中でのお昼寝が至福のひととき。

元国際線CA/3児の母

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