子どもの性格には“気質”と言われる生まれ持った性格があるのをご存知ですか?
キッズコーチングではこの気質を、5つのタイプに分けて説明をしています。そのうちの1つにやんちゃな気質があります。
落ち着きがなくじっとしていないので心配になりますが、実は発明家や社長タイプに多い気質と言われています。今回はやんちゃタイプのお子さんの特徴を紐解いてみましょう。
好奇心は行動を制限せずに見守ることで育つ
やんちゃな子どもは赤ちゃんの頃からバタバタと手足を動かして、おなかから大きな声を出せるとても元気なお子さんです。
歩き始める頃には動き回って、落ち着きがなくお母さんは目が離せずに大変さを感じることでしょう。
しかし、動き回るのは好奇心のなせる技。危険なこと以外は見守ってやらせてみるのが鍵となります。もともとの好奇心旺盛な特徴を発揮しながら行動できる子に育っていくでしょう。
注意は3回まで!スキンシップが落ち着くためのポイント
とにかく楽しいことが大好き!人がしていることにも興味津々で、欲しいと思った瞬間にお友達のおもちゃを横取りしていることも多いでしょう。
一日に何度も“ダメ!やめなさい!”と注意されやすく、行動を制限されてしまうことがあります。
しかし、あまりダメ出しが多くなると自分自身を否定されたと感じてしまうものです。
キッズコーチングでは注意は3回までと言われています。4回以上は何回言っても効果がないのです。
注意するよりもスキンシップやタッチングで安心感を与えると、衝動的な行動が落ち着いてくるでしょう。
衝動的で困った行動は環境づくりと声かけ法で落ち着く!
私が担当するクラスにも活発でやんちゃな子がいます。
運動神経も良く探求心をもっているひろくんは、高いところを見るとすぐに上りたがります。それは公園だけではなく室内でも同じ。椅子やテーブルをステップ台として使い、棚の上にも上ってしまいます。
危ないので「ダメ!・上らないで!」と何度も注意したり、無理やり下ろしたりしていました。
しかし、ひろくんの行動はとにかく素早く、無理やり下ろしてもまたすぐに上ります。このやりとりがエンドレスに続くので、大人の方がヘトヘトでした。
そこで何かひろくんの行動を変えるきっかけになる言葉はないかといろいろ探した結果
「危ないよ・下りてきてね」
に行きつきました。
するとひろくんは、少し考えてから自分で下りてくるようになったのです!
もちろん下りられたことをたくさん褒めてあげました。一番高い棚には上れないように、ステップ台となりそうな椅子や小さなテーブルも片付けたので、衝動的に上る行為がぐんと減ったのです。
やんちゃタイプは将来は発明家に!?素晴らしい個性を理解しよう
とにかく自由で自分の楽しいと思った興味が、あっちへこっちへと移っていきます。
集中力に欠けるとも思える行動はとことん貫けば、もともと持っている好奇心と行動力を活かして才能を開花させていくでしょう。
園内の棚に上って渡り歩いていたひろくんも、もともとの身体能力の才能が開花して運動会や地域のスポーツ大会で活躍し表彰される子に成長しました。
やんちゃなタイプのお子さんはダメ出しせずに、のびのびとさせてあげるのがコツとなります。
衝動性がエスカレートしたときは、背中をさすったりギュッと抱きしめたりしてスキンシップをとるのも鍵となります。子どもに安心感を与えるだけじゃなく、不思議とお母さんの心が落ち着いてくるでしょう。