子どもの叱り方って本当に難しい!
私もつい感情的になってしまうことも…
そんな私が試行錯誤の結果辿り着いた叱り方をお伝えします。
叱るときは「○○してね」と目指すべき行動を伝えよう
子育てをしているとどうしても叱ったり、注意したりしないといけない場面がありますね。
例えば、フードコートで子どもが走ってしまったとき。お昼時で混んでいるし、熱々のうどんをトレイに乗せて歩いている人もいる。ぶつかって、怪我をさせてもしても大変!さて、あなたならどんな風に注意しますか?
走らないで!!
きっと、そう子どもに伝えるパパママも多いでしょう。キッズコーチングを学ぶ前の私もそうでした。
実はこんなときは「歩いてね」と伝えるだけでいいのです。
脳は否定形を理解しにくい?!「ピンクの象を想像しないでください」
いかがですか?見出しの末尾に書かれた「しないでください」を読む前に、頭にピンクの象が浮かんだ方も多いのではないでしょうか?
このように脳は否定形を理解するために、否定されている内容や行動を一度イメージ化してから打ち消すという作業をします。そのために、禁止や注意をする指示を与えても、その内容がイメージとして届いてしまうのです。
さらに、否定形にされるとメッセージが強調されます。一説には、否定形で注意をすると失敗する確率が50%もあがるとか…禁止されるとやりたくなってしまう子どもの心理も関係しているのかもしれませんね。
大事なのは「どうすればいいのか」を示すこと。してほしいことを伝える
脳は否定形を理解しにくいと学んだ私は、さっそくそのことを家族にシェア。
例えばお茶を運ぶとき。「こぼさないでね!」と注意してしまうと、こぼすというイメージが強まり自己暗示となり、結果失敗してしまう可能性が高まると説明しました。すると「じゃぁ、なんて言えばいいんだ?!」とすぐに反応したのは夫。私たち世代は親からそう言われて育ったので、何の疑いもなく使ってしまうのです。
その点、子どもたちはまだ柔軟です。“否定形にしない=やってほしい行動を言葉にする”というポイントにすぐ気づきました。そして「しっかり持ってね!」「お茶は少なめに入れてね」「そーっと歩いてね」と次々意見が出てきました。
さっそく当時3歳の末っ子に試してみたところ、無事お茶を運ぶことができました。
肯定形の注意は素直に受け入れやすい
子どもは一回言われただけですぐに出来るようにはなりません。その行動ができるようになるためには“繰り返し”伝えることが必要になります。「何回言わせるの?!」「何回も言っているのにどうしてわからないの?!」とママやパパは悩むことがあるかもしれません。でも、大丈夫。繰り返し普通に何度も伝えていればできるようになります。
その際は、子どもに伝わりやすい“肯定形”で伝えてあげてくださいね。どうすればいいのかが具体的にわかるので行動に移しやすいだけでなく、素直に受け入れやすいのです。否定的だと反発もしたくなりますしね…
言葉のかけ方って大事!
注意する側もされる側も、心がラクになる肯定形の注意。良かったら今日から試してみませんか?