「しなさい」を「いつやる?」に変えて、その時間まで待ってみよう

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うそや言い訳をするのは答えにくい質問をするから

「練習しなさい」
「宿題したの?」
「お風呂に入って」

など、毎日の生活の中でお母さんは子どもにこのような声をかけていることがあります。

子どもは「後で」と言ったり、時には

「宿題は終わった」
「今しようと思っていた」

などと、ウソや言い訳をしたりすることもあるでしょう。

このようなときは、声かけを「しなさい」「したの?」から、ぜひ「いつやる?」に変えてみましょう。

子どもの言い訳するような反応が変わってくるかもしれません。

お母さんが決めることで何でも「ママのせい」と思うようになる

「練習しなさい」「お風呂に入って」などの声かけは、子どもにとってただの指示・命令です

また「宿題したの?」という質問は子どもにとって「No」と答えられない苦痛が伴います。そうすると、反発したくなったり言い訳をしたりしてしまうのです。

さらに、指示や命令が日常的になると、子どもは大きくなって“指示待ち人間”になり、さらに物事がうまくいかなかったときに「ママのせい」と言いだします。

子どもの行動は子どものタイミングでいいのです。今やってほしいと思ったり指示したりするのはお母さんのタイミングであることを認識するだけでグッと楽になるでしょう。

自分で決めたことは守ってくれる。お母さんはそのサポート

私の息子は、本を読み始めるとあっという間に集中します。そして全く動かなくなってしまいます。つい「先に宿題やって」「今日の練習したの?やっといて!」と声をかけてしまいます。

そうして無理やり机に向かわせても本が気になり、妹と遊びだしたりと、一向に宿題が進みません。それで時間が倍以上かかって遊びに行けなかったことや、予定が狂うことを「ママのせい」と言うことも。

そこで「宿題はいつやるの?」と聞くようにしています。

すると「30分本を読んだら」「動画を10分みたら」などと考えてくれるようになりました。

具体的な時間を決めると、タイマーを使ってその前後でしっかり止められるようになってきました。

“待つ”は修行のような時間。その先にある“できた”は親子の信頼関係に繋がる

子どものタイミングに合わせるとなると、お母さんも忍耐が必要です。なので、そこはぜひ子どもと相談してください。

その後の予定に間に合わなかったりするならば、最初から

「15時にお買い物に行くよ、それまでに練習を終わらせてほしい」
「土曜日はおばあちゃんの家に行くから今日中に宿題を終わらせて」

などの条件をきちんと伝えたうえで、いつやるのかを聞いてみると良いでしょう。

また、はじめから計画どおり上手くいくことはありません。子どもの年齢によっては、時間の感覚もまだないかもしれません。

失敗も経験の一つとしてぜひ「いつやる?」と聞いてみてください。

お母さんは、その時間まで待つのが大変かもしれませんが、本当にできたときに親子の信頼関係が築けると思います。

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この記事を書いた人

波多野 裕美のアバター 波多野 裕美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

子どものミライを育てよう  ミライノキ代表
九州初キッズコーチング協会認定トレーナー。気負わず学べる講座。PTA、公民館連合会、教職員向けの講演会や勉強会も好評。個人相談や幼児教室など関わった人数は現在約600人超。9歳4歳の5歳差育児中。

皆の笑顔が大好物。基本的に人が喜ぶ顔を見るのが好き。キャンプでは焚き火をぼーっと見るのが幸せ。

ママガールwebにてコラム執筆中/stand fmにて音声配信中

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