思いやりや共感力はお手伝いで育てられる
5歳くらいになると、子どもは「お料理やお掃除のお手伝いをしたい」と言い始めます。お手伝いは子どもの好奇心や自立心などいろいろな心を育てます。
もし、子どもが5歳前後でお手伝いがしたいと言ってきたら“思いやり”の心を育てるチャンスです。
ぜひ手伝ってもらってください。
大切なのは完璧にやり遂げることではなく“役に立った”という体験
5歳は“思いやり”を育てるチャンスだとお伝えしました。
なぜなら、この時期には他者へ共感する想像力を身につけることができるからです。お母さんのお手伝いをして“ありがとう”を言ってもらうことで、自己肯定感も育むことができます。
この時期のお手伝いで大切なことは“完璧に達成すること”ではありません。お母さんから「ありがとう」と言ってもらい、お母さんの役に立ったと実感することです。
お手伝いの内容は、料理、掃除、子どもが手伝いたい内容なら何でもOK
5歳の娘はお手伝いが大好きです。お掃除、お料理、「何でも手伝う」と言っています。
「何でもと」いいながら、ぞうきんを絞ったり、野菜を炒めたりと自分の好きなことをしたがります。
そこで、私はその希望にちょっとだけむずかしいお題を出します。例えば「ぞうきんは洗った後に外に干してね」や「炒めるときに上下が入れ替わるように混ぜてね」などです。
お手伝いが終わって「ありがとう、助かったよ」と伝えるととっても得意顔です。
5歳のお手伝いはお母さんのため。全力で「ありがとう」と伝えて
人は誰しも役に立ちたいという気持ちを持っています。その気持ちを満たして、さらに育てるのは「ありがとう」という言葉です。キッチンが多少汚れても、切った野菜が大きくても、まずは笑顔で「ありがとう」「助かったよ」と伝えてください。
5歳くらいのお手伝いは“お母さんのために”がすべてと言っても過言ではありません。
お母さんは簡単すぎず、難しすぎず、ちょうどいいチャレンジを用意し、そしてハグと笑顔で「ありがとう」を惜しみなく伝えましょう。