単語が理解できた子に次のステップ。ママが具体的な文章で話そう
ママは、子どもがまだ話せない赤ちゃんのころから「猫だね」「お茶だよ」と言葉を教えていきます。
それから子どもが成長して自分の気持ちや要求を伝えられるようになると、少しずつコミュニケーションがスムーズになります。
ママは「お茶」と言われたら「お茶が飲みたいんだね」と答えたり、暑くて不機嫌になった場合は「暑いから服を脱ごうね」と話しかけてみましょう。
気持ちや希望を単語だけではなく具体的に伝えるための基本的なコミュニケーション力を養う練習になるのです。
「先生はトイレじゃありません」のあとが肝心。意志伝達のポイント
「先生、トイレ!」
「先生はトイレじゃありません」
こんな“学校あるある話”を一度は聞いたことがある人もいるかもしれません。
家庭の中でこのような会話が発生したときは「トイレに行きたい」という意思として伝えられるように導きましょう。
ただ、小さな子どもは解決方法を知らない場合もあります。
そんなときのオススメは選択肢を提案すること。
例えば「暑い」と言ったら「服を脱ぐ?水遊びをする?アイスを食べる?」などを提案して子どもに選んでもらうのです。
考える力を奪うママから提案するママになって得た実感
私も、キッズコーチングに出会う前は子どもに「暑い」と言われたら、サッと服を脱がせたりエアコンのスイッチを入れたりしていたように思います。
そしてこだわりの強い息子は、思ったのと違う解決法を取ると「違う!」と言って癇癪を起こしていました。泣きわめく息子を見ながら「思ったように答えてあげられない私ってダメなお母さんだな」と思っていたものです。
ですが思い返してみると、その頃の私は子ども自身がどう感じているかは二の次で「これがベストだ」と決めつけて接していたのかもしれません。
考え方を変えてから、選択肢を与えたり、気持ちを伝えてもらったりするように行動も変えました。
すると、徐々に子どもの意思を確認できるようになりました。それに伴って子どもも自分がどうしたいか伝えられるようになり、成長するにしたがって、自分はどうしたいのか考えるようになってきたと思います。
家族のコミュニケーションを豊かにする伝える力
自分がどう思っていて、どうしたいのか、相手に伝わるように伝える。そして、相手の気持ちを受け取る。それは大人が思うよりも難しいものです。
伝える、伝わる、受け取る、というコミュニケーション能力はすぐに身につくものではありません。全ての学習には段階が必要です。
もし伝える力を子どもたちみんなが身につけたら、コミュニケーション力も豊かになります。そうすれば子どもたちが十人十色の社会の中で“みんな違ってみんないい”とキラキラ輝いている気がしませんか?
焦る必要はありません。
そのために、まずは「お茶」でサッとお茶を出す前に「冷たいお茶がいい?氷何個入れる?熱いお茶がいい?」「お茶をママにくれるの?あなたが飲みたいの?それとも、、コップについでみたいだけかな?」など楽しみながら「選択肢」を与えることから始めましょう。