1歳過ぎても歩かない。心配せずにハイハイをたくさんさせよう

私の園では「1歳を過ぎても歩かないけど大丈夫?」という、お母さんたちの心配な声がよく届きます。保育園では同じ年頃の子どもが共に生活しているので「あの子はできているのにうちの子はできない」と、比較して心配になるようです。

では、1歳を過ぎても歩き出す様子がみられず、気になったときはどうしたら良いでしょうか?私の経験から、その方法をお伝えします

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歩きだすタイミングは生まれ持った気質が関係している

キッズコーチングでは、大きな声で泣く赤ちゃんは行動力のある子に、静かな声で泣く赤ちゃんは優しい子に育つと言われています。お母さんがしつけなくてももともと元気な赤ちゃんもいますし、物静かな赤ちゃんもいるのです。

生まれ持って大きな声で泣く赤ちゃんは腹筋が鍛えられるため、比較的運動神経がよく行動派になります。逆に繊細でおとなしく小さな声でなく赤ちゃんは、腹筋が発達しにくい傾向にあります。そのため、歩き始める時期も少し遅れる傾向があるようです。

しかし、心配はいりません。焦らずゆっくり筋力を身につけていくので、たくさんハイハイをさせてあげましょう。

ハイハイの経験を重視すると運動能力が向上する

ハイハイでしっかり筋力をアップさせておくと、歩き始めたときに怪我を予防できる鍵となります。

ヨチヨチと歩き始めた頃は、バランスを崩して転倒しやすいですね。このときにハイハイで鍛えた上半身や腕の力が大怪我を防ぐポイントとなります。

転んだ時に顔をぶつけないように腕の力でカバーしたり、尻もちをついた時にひっくり返って頭を打たないように体の筋力で保てたりできるのです。、

これらの筋肉はどれだけしっかりハイハイをしたかで、発達に大きな差が出ます。歩き始めたタイミングより、ハイハイの経験を重視すると良いでしょう。

歩く練習よりハイハイ遊びで筋力UP!体幹を鍛えてバランス感覚を磨く

保育園の1歳3ヶ月のゆうちゃんは、歩きだす様子がありませんでした。いつもシクシク物静かなゆうちゃんは、腹ばいで遊ぶ時もあまり動かず、じっと観察して遊ぶタイプでした。

なかなか一歩が出ないので、保育者とハイハイで追いかけっこをしたり、一緒に箱を押して歩いてみたり。保育者の工夫で、遊びながら少しずつ筋力をアップしていきました。

その後、靴を履かせてみると一歩を踏み出し、それからはどんどん歩く歩く!ハイハイで身につけた筋力でしっかり体幹を使って、室内のふわふわした柔らかいマットの上でも歩けるようになったのです。

ハイハイをたくさんして体幹が育ったからこそ、勇気を持って一歩を踏み出すことができたのです。

歩かせることに集中せず歩く前の段階を楽しむべし!

歩かないときは、歩く前段階を楽しむことをお勧めしています。

小さなお子さんは大人のまねっこが大好き!お母さんがハイハイしながら追いかけっこをしてみると、すぐに真似をして遊んでくれるでしょう。

そ待て待て〜つかまえた!コチョコチョとくすぐってあげると、声を出して笑いだすのでさらに腹筋を鍛えられます。

歩かないから歩く練習をするのではなく、歩く前段階の「ハイハイをたくさんして筋肉を強くする!」方が、運動神経の向上にも効果的です。

お母さんもいい運動になりますので、一緒に楽しんで遊びましょう。

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この記事を書いた人

村上 栄子のアバター 村上 栄子 ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

「未来を創造できる子を育てる」乳幼児専門教育・子育てコーチ
「子ども優先」で主体性を育てる習い事や保育園・幼稚園の環境作りで指導活動中。乳幼児専門おやこ教室「スマイル」主宰。キッズコーチングで地域のおやこの育ちをサポート。

趣味はダンス。動画でも、生でも、踊っているのを見ていると時を忘れる。

都内現役保育士・教諭歴25年/延べ30,000人指導/日本キッズコーチング協会キッズダンスインストラクター

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