ピタっと止まる!1歳を育てるSTOP&GO

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動き出したら気の向くまま。やる気満々の1歳には“止まる”経験を積ませよう

気になったものにまっしぐら!つたない足取りで、興味のあるものに突進する1歳の子どもの目はキラキラ輝いていますね。この世は未知のもので溢れていて、見るものすべてが新鮮な時期。周りのことなどお構いなしに好奇心を満たそうとするエネルギーは、子どもの純粋さを最も教えてくれる姿です。

何もかもが楽しい時期だからこそ、ぜひ親子で取りいれてほしいのが“ピタっと止まる”遊びです。

トタトタっと子どもが歩き出したらタイミングを見て「stop!」と声をかけるのでも、「とーまーれ!」と節をつけて歌うように声をかけるのでもOK!ゲーム感覚でママも一緒に負けじとすばやくその場で静止してみましょう。

実は1歳児、走る動きは頻繁に日常で繰り返していますが、瞬時に止まる動きは非常にその経験値が低いのです。

体の動きを制御することは感情のコントロールに直結する

なぜピタっとと止まる遊びがおススメかというと、体と心は繋がっているから。体の動きを制御することはつまり感情のコントロールに直結するからなのです。

この時期は見たものすべてに猪突猛進に駆け寄っていく好奇心を伸び伸びと満たしてあげることが必須。ですがそれだけでなく、同時に感情を自分の意志でコントロールする経験を積んでおくと、のちのち衝動性を抑える準備にもなります。

感情を癇癪や八つ当たりで爆発させる代わりに、一旦冷静になって気持ちを整理する心の余裕は一筋縄では育ちません。

小さい頃から親子の遊びの中で自分自身の体と心に折り合いをつけ調和させていく経験を増やしてあげましょう。止まる遊びで少しずつ体をコントロールする習慣をつければ、将来きっと自制心のある、思慮深さを持ち合わせた子に育ちます。

リトミックレッスンにてSTOP!を待ちわびる1歳ちゃんたち

最も大切なのは楽しい遊び感覚で取り入れてみることです。

私は0~6歳対象のリトミック教室を主宰しているのですが、その中でも必ず毎回ピアノに合わせて“歩く(走る)、ピタっと止まる”というSTOP&GOの動きを取り入れています。

どんなやんちゃくんも、おてんばちゃんも、この活動が大好き。「来るぞ来るぞ」「まだ?まだ?」というワクワクした表情で私の様子を伺います。予想通りにピアノがピタっと止まるとみんな大喜び!流れが突然止まることがそんなに楽しいかと思うほど手を叩いて大歓声を上げてくれます。

言葉がまだ出ないお子さんも、ピアノが止まるたびにハッと息を吞んで振り返ったりニコーっと満面の笑顔を浮かべてくれたり、それはそれは可愛い反応を見せてくれるのです。

我先にと競うようにピアノに合わせて歩みを止める楽しいゲームが、実は自分たちの自制心に大きく寄与していることを本人たちは知る由もありません。愛くるしい表情で声を立てて笑う子どもたちの姿を見ながら、少しずつ成長していく子どもたちに指導者として人知れずエールを送っています。

ピタっと止まる!がゆくゆくは注意力、自制心の土台になる

例えば交差点の前で「STOP!」の合図で反射的に止まることができれば自分の身も守れます。なりふり構わず興味の対象に突き進むだけではなく、周りにはっと注意を払う力、自分を律する力は必要不可欠な力でもあります。

一晩で身につくわけではないからこそ、小さい頃から“ピタっと止まる!”遊びを通してお子さんの心身のコントロール力を育ててあげてくださいね。

大きくなってきたら、“だるまさんがころんだ!”で
たくさんのお友達とも“ピタっと止まる”を経験できますよ♪
みんなで盛り上がること間違いなしの昔ながらの遊びです。

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この記事を書いた人

南波明日美のアバター 南波明日美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

”ママの強みと子どものキラリを引き出し伸ばすコンシェルジュ”
「子どもの資質を開花させ、幸せな子育てを応援する」を理念に掲げるリトミックスタジオkirari代表。約3000人の子どもをリトミック指導。【親子の非認知能力】を底上げするリトミック教室として、大人向けの子育て講座、講演なども行う。

趣味は箏、読書、家族でキャンプ。テントの中でのお昼寝が至福のひととき。

元国際線CA/3児の母

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