生まれた瞬間から個性がある。育て方だけで子どもの性格は決まらない
子育て中のお母さんの悩みはさまざまですが、共通していることがひとつあります。それは「私の育て方が悪かったのかも」と考えがちなことです。
そんなお母さんは新生児室を思い出してみてください。同じ室温、同じ産着で並んで寝かされている赤ちゃんでも、大声で泣いている子、すやすや眠っている子、手足をバタバタさせている子など個性豊かだったはずです。生まれた瞬間から個性を持って生まれてくるのです。
今の子どもに対して困ったなと思う部分があっても、お母さんの関わり方のせいではないのです。
上の子のときと違う!兄弟の個性の違いにびっくりなお母さん
6歳と3歳の男の子を育てているお母さんのお話です。お兄ちゃんは小さいときから大人しく、一緒に買い物に行ってもお母さんの側を離れることもなく、困ることはありませんでした。
しかし弟は、移動は常にダッシュというくらいいつも走り回っています。弟を買い物に連れていくと、お母さんは周りの人に謝ってばかり。
同じ両親が同じ環境で同じように育てているはずなのに、兄弟は全く違う性格です。お兄ちゃんとのあまりの違いに「弟には愛情が足りていないのだろうか」とお母さんは悩んでいました。
困ったことろも得意なことも、産まれたときから持ってる個性
子どもが産まれたときから持っている個性を“気質”と言います。よく眠る子、小さな物音で起きてしまう子、じっとしてるのが好きな子もいれば、ずっと動きっぱなしの子もいます。
何が良い子で何が悪い子というのではなく、みんなそれぞれ得意なことがあったり、お母さんを困らせることがあったりします。
赤ちゃんの頃はお母さんと一緒にいる時間が長い場合が多いので、お母さんの話し方や仕草などを真似して覚えることはあります。しかし、性格は元々持って生まれたものも影響しています。子どもの困った行動の原因はお母さんの育て方のせいではありません。
子どもの”気質”を知って子育てを楽に楽しもう!
まずは子どもの気質を知っておきましょう。お母さんとは違うタイプかも知れません。「この子はこういうタイプなんだ」と理解できるだけでも“困った行動”に対する見方が変わってきますよ。
よく動き回る子はいろんなアイデアに溢れています。
物静かな子はコツコツ作業が得意なことも。
困ったなと感じるところは得意なことの裏返しなのです。どんな特技がるのかな?という視点で見ると嬉しい発見につながるかも。
一番大切なのは、お母さん自身が自分を責めないことです。「私の育て方が悪かったかな?」と悩むよりも「この子の気質にはどんな関わり方がぴったりかな?」と考え方を変えてみましょう!