0歳~1歳の好奇心とやる気が育つ外遊び・アウトドア体験

ゆきほ/ライター

子どもは外遊びが大好き。子どもにとって外の世界は好奇心を刺激してくれるワンダーランドです。

目次

好奇心の種は生まれた時から育まれ始める

子どもは好奇心の種を持って生まれてきます。この種をぐんぐん育てるためには、脳の発達が始まった0〜1歳の時期が大切です。

脳の神経回路は外から刺激を受けた部分は強く太い回路に、あまり使われない回路は消えて効率化されていきます。この時期に様々な刺激をうけると子どもの脳は回路を増やし、いろいろな方向に好奇心を持つようになります。

子どもの好奇心は外にあふれている

子どもへの様々な刺激は、おうち中でももちろんありますが、外の世界からの刺激は更に種類豊富です。

子どもの頃、外に散歩に出かけるだけで、何となくわくわくする気持ちになったことはないでしょうか。風の温度や匂い、音、石ころや葉っぱの手触り。色、音、匂い、手触り、味…、ちょっと想像するだけで五感を刺激するものが、面白いほどたくさん頭に浮かんできませんか?

子どもは触りたいなと思ったものに触れただけで、次々とやる気を出します。触ってみたり、音を聞いたり、下手をすると口に入れて味を確かめてみようとするかもしれません。危険でどうしてもダメなこと以外はぜひ見守ってください。好奇心とやる気の種がぐんぐん育ちます。

お母さんに興味津々の子ども

外に向かって興味関心を示し手を伸ばすためには、もう一つ、愛着形成が大切です。

私は以前、ある生徒と半年間過ごすことがありました。

出会った時、その子は1日中読書をしていました。お母さんが本でも読んだらと言ったからです。飼い犬とそのキャラクターが好きでした。お母さんが可愛がっていて、お母さんが好んでいたからです。どんなに話しかけても、特定の人物以外には表情を全く変えず、返事どころか反応もしませんでした。興味がないからです。

それから半年間、その子は私の膝で寝ころんで本を読んで過ごし、少しずつ外に興味を持ち、少しずつ離れていきました。その子からすれば、物心つく前からのお母さんとの愛着形成に不安があったようです。好奇心は小さな種のまま、お母さんへのみ向かっていました。私の膝で過ごすことで、少しだけ小さな頃をやり直し、心の成長の階段を1段登ったようでした。

子どもにとって「愛されている、守られている」という心の安全基地は、好奇心の広がりや、やる気に大きく関わっています。そのためにも、十分に抱っこやおんぶをして、毎日7秒間抱きしめてあげてください。

好奇心を育てる体験を。子どもと一緒に自然を感じよう

好奇心とやる気を育てるには“一緒に”がキーワードです。一緒にできる遊びや体験を少し紹介します。

葉っぱのお面作り

 匂いや肌触りを感じることができ、季節によって色の違いを感じることができます。それを使っていないいないばあをしたり、実際に触れる楽しさや、それをどう感じるのか言葉で伝えることで子どもの語彙力も育ちます。

木の実のたいこ

お菓子などの空き箱に、木の実や石ころを入れ、振って音を出したり、とんとんとたたいたりします。時には柔らかいものなど、ちょっと違うものを入れてみると、また違う音や振動が楽しめます。音に合わせて一緒に歌を歌っても楽しい体験です。

枯れ葉のベッド

枯れ葉のたくさんある場所に行くことがあれば、たくさん集めて、一緒に枯れ葉のベッドに埋もれてみてください。お天気のいい時には暖かくて、子どもと一緒に自分も誰かに包まれているような気持ちになります。同じような感覚になれる体験は、子どもの心と同調しやすく、安心感や幸福感を増やしてくれます。

ゆきほ/ライター

どの遊びに興味を持ってくれるでしょうか?子どもによって好みは違います。いろいろな遊びを体験してみてください。

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この記事を書いた人

黒田ゆき保のアバター 黒田ゆき保 ママトコネットライター/キッズコーチング®トレーナー

全ての子どもに『自分らしく生きる力』を。新しい一歩を安心して踏み出せる『心の居場所』を提供。不登校児や特別支援児のサポート、自然体験・野外体験活動指導者として、様々な組織のキャンプの企画に参画。 青少年育成ボランティアの養成にも力を入れ、延べ1万人以上の子どもたちと関わる。

外遊びと絵本、工作と文房具好き。

キャンプディレクター1級/ comfortable place 代表。1児の母。

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