イヤイヤ期は頭が良くなってる証!“イヤなのね”の一言が効果絶大

子どもが2歳前後の頃、何かにつけてイヤと言われて困った経験はありませんか?場所にこだわったりこれじゃなきゃイヤと言ったり。思い通りにならいないと泣いたりすねたりするので時間がかかってしまい「もう限界!」と思われる方は少なくないようです。

保育園でも同じように子どもたちがイヤイヤとする場面があります。そんなとき、プロの保育者が対応している方法をお伝えします。

目次

イヤという言葉は成長の証!子どもの気持ちを言葉にしてみよう

個人差はありますが1歳6ヶ月過ぎ〜2歳過ぎ頃に、イヤイヤと言い出す時期があります。 この時期はイヤイヤ期と呼ばれますが、実は“自我の芽生え”が出てきた喜ばしい成長の1歩なのです。

しかしお母さんからすると、どこに行くにも何をするにも、子どもがよく理由のわからない主張を貫き、思い通りにいかないと駄々をこねるので困ってしまうでしょう。

そんな時は、どうしてイヤのかな?と考えてみると良いでしょう。

もしかしたら“もっと遊んでいたい”のかもしれません。

子どもの気持ちを推測して
「遊んでいたいのかな?」
と気持ちを伝えてみるのもポイントです。

お母さんは子どもの気持ちを代弁しあげましょう。

「 お母さんがいい!」と執着する時期は7秒ハグで“大好きなのね!”と伝えよう

こだわりを表現するのは知能が発達し始めた証拠です。

家族や親戚、先生やお友だちの中で「この場所じゃイヤ!この人はイヤ!と」自分のいるべき場所やあるべき姿をこだわりながら探しているのです。

特にお母さんは執着されて困った経験をされてる方が多いようです。

でもこれはお母さんと一緒に成長してきて心地良いという何よりの証拠。「私の子育てが間違ったかかしら?」と思わずに、これも成長の一つの過程と安心してくださいね。

「お母さんのことが大好きなのね」とギュッと抱きしめてあげましょう。イヤイヤと感じている不安な心を、安心させることができます(7秒以上のハグで子どものヒートアップした感情が治まる効果があります。)

「○○がいい!」のだだこねは“そうなのね”と共感を伝えると感情が和らぐ

保育園のイヤイヤ期のクラスでは、給食が終わるとオムツを交換してお昼寝の時間になります。

1人の女の子が「今日はA先生とオムツ替える!」と言い出しました。しかし、A先生は事務所で事務仕事をしています。

クラスの先生は「今日はねB先生とおトイレに行こう」と伝えました。しかし女の子は「A先生じゃなきゃイヤ!」と言って譲りません。

あんまり聞きわけが悪いと「無理だって言っているじゃない」と大声をあげたくなりますが、保育士さんは「A先生とオムツを替えたいんだね」と感情を受入れました。女の子は自分の言いたいことを分かってもらえたと感じたようで、叫ぶのをやめて小さな声で話し始めました。

それから先生は更に続けます。ギュッと抱きしめて

「ごめんね。A先生は今大事なお仕事中なの」
「今日はB先生と一緒におトイレに行ってほしいな」
と伝えました。

すぐに「いいよ!」と聞き入れてくれませんでしたが
「B先生も優しく私と一緒におトイレに行ってくれる」
ということだけはわかってくれたようです。

頑なにイヤだと言っていた感情が治まり、結果的にB先生と一緒におトイレに行くことができました。 おトイレから戻ってきたときは、スッキリした様子でニコニコと嬉しそうでした。

こだわりは知能が発達している証拠。ポジティブに乗り越えよう!

イヤイヤするのが成長の過程と分かっていても、日々の忙しさの中でだだこねが始まると正直「もう限界」と感じることもあるでしょう。

魔の2歳児のイヤイヤ期は「いい加減にしなさい!」と声を荒げたくなるものです。

しかし、大声で無理やり指示を出しても聞きわけは良くなりません。

強いこだわりには
「そうなのね」
「イヤなのね」
と一旦感情を受け止めるのがポイントとなります。

こだわりは知能が発達している証拠です。

“うちの子は賢く成長しているわ”と受け止めてみると、お母さんの苛立ちが少し落ち着けます。

「悲しいのね、寂しいのね」
と子どもの気持ちを一旦受け止めるコツをつかめば、お母さんの包容力もアップできるでしょう。

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この記事を書いた人

村上 栄子のアバター 村上 栄子 ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

「未来を創造できる子を育てる」乳幼児専門教育・子育てコーチ
「子ども優先」で主体性を育てる習い事や保育園・幼稚園の環境作りで指導活動中。乳幼児専門おやこ教室「スマイル」主宰。キッズコーチングで地域のおやこの育ちをサポート。

趣味はダンス。動画でも、生でも、踊っているのを見ていると時を忘れる。

都内現役保育士・教諭歴25年/延べ30,000人指導/日本キッズコーチング協会キッズダンスインストラクター

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