毎日のような兄弟げんかにうんざりしたら、伝え方のお手本を見せよう
お友達とはけんかをしなくても、おうちでは兄弟でけんかをすると聞くことがあります。けんかを聞いていると大人も嫌な気分になってきて、止めたくなるかもしれません。
わがやも毎日のように兄弟げんかをしていて、耳をふさぎたくなることがあります。けんかも成長にとっては良いことが多くあるのを理解しているのですが、聞いているのはやっぱり嫌な気分になります。
そんなときはお互いの気持ちを伝えることに徹すると、落ち着くのが早まります。
仲裁しようとするとけんかがヒートアップするので、子どもたちの気持ちを伝えることを意識しています。
仲裁はヒートアップに。代弁はコミュ力アップになる
子どもが仲裁されるとけんかがヒートアップするのは、自分の行動を大人に決められたことで反発したくなるからです。自分で決められると反発したい気持ちは弱まります。
子どもにお互いの気持ちを伝えることは、子どもに決定権を委ねていることになるのです。
子ども同士で建設的な話し合いができれば良いですが、気持ちを言葉にするのはなかなか難しいもの。そこで大人が分かりやすく代弁してあげます。代弁するときには、気持ちは言い換えずにそのまま伝えるようにしましょう。別の言葉にするとニュアンスが変わってしまいます。
お母さんの提案を聞いて子どもたちの怒りが爆発
子どもたちと室内の遊び場に行ったときのこと。白いふわふわの山があり、どちらが先に登るかで揉めはじめました。子どもたちお互いに言い分があり、強い口調で自分の主張を通そうとするのでけんかになっていました。
私は、あぁまた始まった。と思いながら「お互いさまなんじゃない?もうジャンケンで決めたらいいじゃない」とポロッと言ってしまいました。
すると二人はさらに怒りだして「だからジャンケンしようって言ったじゃん!」「そんなの聞いてないよ!」と言い合いになりました。どうやらお兄ちゃんはじゃんけんの提案をしたのですが、妹は聞こえていなかったようです。
代弁した言葉を聞いて子どもは伝え方を学んでいる
あのとき、子どもたちの言葉に耳を傾けて伝言していたらヒートアップは防げたかもしれないなと思います。
私が子どもたちの言葉をしっかり聞き、伝えることに徹したときは驚くほど早く解決するようになりました。
ただ、時と場合によります。時間がないとゆったり聞いてあげられないこともあります。つい私の思う提案がポロッと出てしまうこともあります。
それでも聞けるときはできるだけ子どもの言葉を伝えることに徹していると、子どもたちだけでも解決できることが増えてきました。
大人の言葉を子どもも聞いているので、なんと表現するとよいかが分かるようになりました。
子どもの気持ちはそのまま、できごとは分かりやすく通訳するように代弁しましょう。
将来的に子どもが自分の気持ちを伝えられるようになるでしょう。