子どもを静かにさせたいのは日本もアメリカも同じ
子どもが興奮して大きな声を出したり、遊んでいると盛り上がって大騒ぎになる。そんなとき、何と声をかけていますか?
「うるさいよ」「ちょっと静かにして」「しーっ!」
でも、全然聞かずますます賑やかになることはありませんか?楽しいのはいいけれど静かにしてほしい。周りに迷惑がかかるからいい加減にしてほしい。その気持ち、よく分かります。
我が家の双子が一瞬で静かになる効果的な一言
我が家の5歳の双子、起きているときは常にどちらかが喋っている状態です。車の中でも夫と私の会話に入りたくて割り込んでくる娘。おしゃべりな娘に負けじと隙を見つけて参戦する息子。だんだん大きな声になってきた瞬間、夫がこう言います。
「6-inch voice, please.」
6インチは約15センチ。「6-inch voice, please.」は、15センチの距離ぐらい近くにいるときに話す声の大きさで話してねということなのです。夫の一言で、双子の声が一瞬で小さくなるんですよ。
いろいろな大きさの声を出して使う場面をイメージしよう
ある日、双子が通っている幼稚園の担任の先生からの今日こんなことをしましたという報告の中で、声の大きさについて話したという日がありました。
いつも大きな声で話す女の子が主人公の絵本に基づき、5つの違った声の大きさを練習し、いつどの声を使うのが良いか話し合ったそうです。
これはいいアイデアだなと思いました。実際に声を出してみることで、どんな声の大きさをどんなときに使うと良いか体験できるからです。5つの声の中に6-inch voiceも出てきたようです。
場面に応じて〇〇の声を使い分ける声かけをしよう
子どものイメージが湧きやすい言い方を考えて、違った大きさの声を子どもと一緒に練習してみましょう。例えば年齢が小さい子どもには、ありの声、うさぎの声、ぶたの声、かばの声、ぞうの声というように動物の大きさで例えてもいいかもしれません。5つでなくても3つでもいいと思います。そして、普段話す時はどの声がいいか話し合ってみてください。
静かにしてほしいときに子どもが大きな声で騒ぎ出したら「うさぎさんの声で話してね」とすかさず伝えます。否定せず「〇〇の声で話してね」という声かけはキッズコーチングの考え方と同じです。否定形は余計に脳がそのイメージをインプットしますので肯定形がおすすめなのです。ぜひ取り入れてみてくださいね。
私は地声が大きいので、双子が生まれる前から夫によく「12-inch voice, please」と言われていました(笑)12インチは約30センチ。子どものこと言えませんね(笑)