子どもの行動を見逃すな!見つけて、認めて、気持ちを伝えよう
お母さんの中に、子どもに靴を揃えてほしい、おもちゃの片付けをしてほしいなどの習慣を身に付けてほしいと思う方はいませんか?
もしそう思うことがあれば、片付けた瞬間に「片付けられたね!ありがとう、うれしいよ!」と伝えてみましょう。
子どものいい行動を増やすにはその行動の直後にたくさん認める声かけをすることです。
褒められると習慣になる仕組みは“ポジティブ・フィードバック”
望ましい行動を認めて伝えることを“ポジティブフィードバック”と言います。
このポジティブフィードバックを子育てで使うこつは、すかさず言葉にすることがおすすめです。靴を揃えていたら後からではなく揃えた瞬間に「揃えられたね!」と言います。
「ありがとう」と言えたなら「今、ありがとうって言えたね!」とその瞬間に声をかけるようにしましょう。
こうすることで、子どもの望ましい行動が増えていき、やがて習慣へとなっていきます。
行動に至らなければ、事前に確認してから行動できるように促す
私は常々、子どもたちに靴を揃えてほしいと思っていました。なかなか習慣化しない子どもに対し、叱ったりしたこともあります。
しかし、私自身が無頓着なところがあり「靴を揃えて」とお願いするのを忘れてしまうのであまり効果はありませんでした。そこで、このポジティブフィードバック作戦に出ました。
「玄関入って靴を脱いだらどうするでしょうか?」と問題を出し、答えてもらいます。
こうすることで、子どもに靴を脱いだら何をするかを意識してもらったうえで家に入るのです。
子どもが靴を揃えた瞬間に「ありがとう!すごく助かる!靴が並んでいるときれいだし、ママ、すごく気持ちがいいよ!」と声をかけたのです。
すると、何とその日の夕方にまた靴を揃えて家に入ってくれました。この繰り返しで、今では靴を揃えることが習慣化し始めました。
できないことを叱るより、できることを認めながら増やそう
習慣というのは、一度言って身につくものではありません。
なので、声かけをしなくなれば、自然と望ましい行動も減っていきます。
子どものうちに身についたことは大人になっても続けられます。習慣化するまでが大変ですが、ぜひ続けてみましょう。
親は、靴をそろえない、挨拶ができていない、と習慣化できていないことが気になり、つい叱ることもあります。それよりも、できたときにすかさず褒める。習慣化には叱るよりもとても効果的です。
靴を揃えないと怒られるという習慣よりも、靴を揃えると気持ちがいい!という習慣の方がずっと続けやすいものです。
大人も子どもも気持ちよく習慣化できたら、できることがどんどん増えていくのではないでしょうか。