時間をかけてとことん遊ばせる。遊び中心の園をみつけてみよう!
現代の保育は、子ども優先とか自由保育など、子ども主体の保育が多くなってきました。
それは、遊びが主体で、子どもの気持ちが優先される自由保育の中でこそ、生き抜ける力が大きく育つからです。
- 園の様子をみて、子どもたちがイキイキと遊んでいるか?
- 子どもたちが夢中になれるだけの遊ぶ時間と、環境が用意されているかどうか?
- 先生方が、子どもの気持ちに寄り添って、こども優先にサポートしているか?
実は子どもが遊びこむまでには、だんだんと火がついてきてやがて没頭するまで、段階的な小さなステップがあるんです。
大人でもやり始めたらハマりだして没頭していき、面白くてしかたがないなんてことがありますね。そうなるといろんなアイデアがどんどん思いついてきて、次はこうしてみよう!とますますのめり込んだりしませんか?
それと同じで、没頭する前に遊びが終わってしまうのはとっても勿体ないのです。
没頭して遊びこむ状態になるための時間や環境、又は、サポートしている先生の様子を見てみて下さいね。
「自由で大丈夫?」自由の中に遊びを深めるプロの仕掛けがたくさん!
遊び中心の保育は子どもが主体です。ですが、遊びを深めるためには子どもをただ放っておくだけではできません。実は子どもが遊びに没頭するためには、保育のプロがさまざまな仕掛けをしているのです。
例えば、子どもの興味を常に観察しています。
すぐに遊べるように、また子どもがいつでも好きなおもちゃを自分で選べるように、使いやすい位置に道具や材料を準備したり棚の配置を工夫したりして、子どもが今やりたいことが叶うようにしています。
また子どもが夢中になって遊びを工夫する姿や、どのように世界を広げようとしているのかを観察して、職員同士やお母さんへ情報を共有しています。
お母さんはおうちでよく遊ぶおもちゃや夢中になっている時はどんなことをしているか?の情報を先生に伝えてあげると、もっともっと遊びの体験が深まって、工夫するお子さんになっていきます。
とことん水道で遊び続けて学んだ価値は大きかった!
0歳1歳児クラスで、いつも水道で水を出している、まあちゃんという女の子がいました。
まあちゃんは、毎日毎日水を出しっぱなしにしてぴちゃぴちゃ遊んでいます。いつも洋服がびしょびしょで、何枚あっても足りません。お母さんにも協力して頂き、しばらくお着替えを多めに用意してもらいました。
保育士は、まあちゃんはいったい何に興味があるのかの観察を続けます。するとある時、まあちゃんは水の止め方を発見したのです。
それからは「お水出して、止めて」が分かるようになり「ちょっとだけね」「いっぱいね」の分量の調整まで理解できるようになりました。
0歳・1歳クラスのお子さんが、自分の力で学び、言葉と行動を一致できるようになったのです。
単に「水で遊んでいました」だけで終わらせないのもプロの保育士さんですし、頭ごなしに「もったいないやめなさい」と教え込まず、自分で気づくようにようにしようと心がけてくれたことも素晴らしいですね。
このまあちゃんの例からも分かるように、ただ単に水を出し放題にさせているようでいて、お着替えを多めに用意したり、マットを敷いたり、タオルを用意したりと、とことん遊び込める環境を先生とお母さんが連携して作ったのです。
自分が今やりたいことに夢中になれるワクワク経験が人生最高のスタート!
これまでの教育や保育は、大人が「教える・させる」が一般的でした。しかし、現代は人工知能が進化して、ルールが決まっているような作業は、ほとんど人工知能がやってくれる時代ですね。
これからの未来を生き抜くためには、人工機能が苦手とする分野の力が必要となってきます。それは、状況に合わせて対応したり、他人と協力したり、問題を解決したりする力です。
実はこの力って、大人が一方的に子どもに「できた・できない」を教えて競争させるような環境では育たないんです。
でも安心して下さいね。子どもが十分に遊び込める環境があれば、人工機能が苦手とする分野の力が、どんどん育ちます!
保育園でおもいっきりできる遊びや、経験できることと、おうちでできる環境は違いますね。では、親ができることは何でしょう?あまり難しく考えず、子どもが自由に遊べる自然遊び・外遊びをおもいっきりさせてあげて下さい。
とことんただ走るだけでも良いですし、子どもが石を拾っていたら、とことん拾わせてみましょう。
園でも家庭でも遊び込める環境があることは、没頭して夢中になってワクワクがとまりませんね。子どももおとなも、夢中になれるほど幸せなことはありません。
子どもにとって人生のスタート期に遊び込める環境があるだけで、大きな学びにつながるのです。しかも、幸せも実感できますね。
自由に遊び込める園を選んで、お休みの日は自然遊びの中で没頭できる体験をさせて、賢く歩んでいける力を育ててあげましょう。