子育て中は「しないで」と注意する場面が溢れていると認識しよう
子どもに対する声かけをするときに気をつけていることはありますか?
お母さんの声かけ、使う言葉が少し変わるだけで子どもの行動が変化するとしたら、試してみたくありませんか?
例えば、子育て中には「〇〇しないで」という場面がたくさんあります。
「走らないで」「大きい声を出さないで」数えたらきりがありません。これを少し変化させるだけで、子育てがグッと楽になるかもしれません。
そのポイントは“否定語を肯定語に変える”です。
否定語を使って注意して失敗するのは脳の中では実行しているイメージが浮かぶから
脳は否定語を理解しにくいと言われています。
子どもに「こぼさないでね」「転ばないでね」と声をかけて、そのとおりになってしまい「だから言ったじゃない!」と呆れた経験はありませんか?
こぼさないでね、と言ったときには、脳内ではこぼすイメージが浮かんでいるのでこぼす確率があがるのです。
「しっかり持ってね」「周りをよく見てね」など、どうしてほしいのかを伝えるようにしましょう。
「びしょ濡れになるなよ」=「びしょ濡れになるでしょう」
先日、子どもと公園で遊んでいたときにある光景を見かけました。
お父さんが「びしょ濡れになるなよ!」「こぼすなよ!」と何度も言っていました。子どもはそのまま水道に向かい、バケツに水をくみお父さんのもとへ。
どうなったと思いますか?ふらつきながら運んでいたバケツから水がこぼれ、濡れてしまい、お父さんから怒られていました。もし、お父さんが「そっと歩いて」「しっかり持って」と言っていたらこぼす確率は下がったかもしれません。
「だから言ったじゃない!」を減らすコツは否定語を使う頻度を下げる
「びしょ濡れにならないで」という声かけは、何がベストだったのでしょうか。
完璧な正解はありませんが「水を汲むときには水道から離れて」などでしょうか。自分だったらなんと声をかけるだろう、と考えてみてください。そして、日常の中で「だから言ったじゃない!」という場面に遭遇したときには、ぜひ思い返してみてください。もしかしたら、否定語を使っていたかも!?
今日から否定語を肯定語に。「しないで」を「してほしい」にチェンジして子育てをラクにしましょう!