親子でやろう!心の回復力を高める4つの心の筋肉体操

 

ゆきほ/ライター

あなたは、ピンチはチャンスだ!…と思える人ですか?
私は小さい頃、ピンチはエンドだと思って泣く子どもでした。今思えば、困難に対して柔軟に対応したり回復していく力があれば、チャンスになったのだろうなと思います。

目次

今必要とされているレジリエンス

昔と比べ現在の幼児教育・学校教育の教育内容は、記憶や思考力、分析力といった″認知能力″だけでなく意欲や関心、思いやりなどの″非認知能力″に力を入れていることはよく知られています。これは経済協力開発機構(OECD)の社会情緒スキルを伸ばそうという働きやノーベル経済学者のヘックマンのペリー就学前実験の研究結果に基づいています。

この求められる非認知能力の1つに感情力やレジリエンスがあります。

レジリエンスとは〝回復力”と訳される事が多く、困難に対してしなやかに適応し、心が折れることなく立ち直ることのできるしなやかな強さ・回復力のことを指しています。

不登校やいじめ改善にもつながるレジリエンス

増え続ける不登校やいじめの問題。1995年にはスクールカウンセラーの派遣も始まりました。これらの問題の背景には学力不振や学習意欲の低下の問題があると言われています。

しかし実は自分や他人の気持ちを理解し、お互いの感情の葛藤を解決したり、自分の感情を調節するといった感情リテラシー(育てられる感情力)と共にレジリエンスの低さが課題だとも言われているのです。

レジリエンスを高めることで、子ども達の課題解決力も高まっていきます。

自信にもなるレジリエンスを高める心の4つの筋肉

心の4つの筋肉とは何だと思いますか?それは〝I(私)″から始まる自分や自分の身近にある心を支えてくれるもののことです。自身の心を支えてくれる力=心の筋肉ということです。ここに意識を向け、4つの項目について考えると心の筋肉を鍛える事に繋がります。

では実際に少し考えてみましょう。下の項目について思いつく言葉を出してみてください。

I Like~(好きなものやこと)

例:私は猫が好き

  • I have~(私がもっているもの)

例:私は信頼できる家族がいる

  • I can~(私ができること)

例:私はよいお返事ができる

  • I am~(私の特徴や良いところ)

例:私は素直だ

できましたか?この4つの心の筋肉を意識すると自分の周りにはステキなものがたくさんあって、自分自身にも良いところがたくさんあると感じやすくなります。自信も出てきます。親子で「心の筋肉体操だよ!」と楽しんで毎日寝る前などに3つずつくらい考えてみるといいかもしれません。

 

自分の強みが見えると一歩前に踏み出せる力になる。

この筋肉は鍛えれば鍛えるほど、自分の強みが見えてきます。自分の味方がたくさんいること、好きなことややれることが結構あることに気づくと自信に繋がります。その力が困難なことに出会った時、一歩前に踏み出す回復力を増してくれます。

キッズコーチング協会ではコンピテンス診断という内面的な強みがわかる診断もあります。自分の強みを知り伸ばすことでより高いレジリエンスを育てることができます。

 

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この記事を書いた人

黒田ゆき保のアバター 黒田ゆき保 ママトコネットライター/キッズコーチング®トレーナー

全ての子どもに『自分らしく生きる力』を。新しい一歩を安心して踏み出せる『心の居場所』を提供。不登校児や特別支援児のサポート、自然体験・野外体験活動指導者として、様々な組織のキャンプの企画に参画。 青少年育成ボランティアの養成にも力を入れ、延べ1万人以上の子どもたちと関わる。

外遊びと絵本、工作と文房具好き。

キャンプディレクター1級/ comfortable place 代表。1児の母。

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