梅雨の時期、雨が降っていてお外では遊べないし、何をして子どもと遊ぼう?とお悩みのパパママは多いのではないでしょうか?
そんなときは、ぜひ図書館へ行ってみませんか?きっと新しい発見がいっぱいできますよ!
図書館の展示コーナーは2歳児に季節を教えるのに最適
私が図書館をおススメする理由は“季節”を感じられるからです。
絵本コーナーの壁面装飾や展示コーナーを見てください。きっとこの時期は“梅雨”をテーマに壁面が飾れ、絵本展示コーナーには“雨”にちなんだお話が展示されているはずです。
雨や梅雨について教えたくても、じっとしていない2歳児を連れて雨の日に散歩するのはかなり大変。でも図書館なら、雨に濡れずに季節についてのお話ができます。
じめじめした雨の日でも、季節を感じられる絵本や飾りを見にいくだけで、気分転換になるのではないでしょうか。
オノマトペが2歳児の知的好奇心をくすぐる
梅雨の時期の絵本には、雨、傘、紫陽花、カタツムリなど魅力的なものがいっぱい!その中でも、特におススメしたいのが、オノマトペを使って書かれた絵本です。
オノマトペとは、単語として表しづらい物事の状態を表す言葉の総称です。雨がザーザー降る、ニコニコ笑う、ワンワン泣くなどがそれにあたります。
このオノマトペ、言葉が未発達な子どもにも伝わりやすい言葉といわれています。単語がわからなくても音からイメージしやすく、短く簡単で分かりやすい表現ができるからです。覚えやすく発声しやすいのもいいですね。オノマトペを使うと、理解や表現にも幅が出てきます。
例えば「見る」という動詞。見る、だけだと「どんなふうに」見ているかを伝えることはできません。でも「ジロジロ見る」「ぼんやり見る」では、明らかに意味が違うのが分かるでしょう。これがオノマトペの効果です。たくさん使うことで子どもの語感が育ち、表現の幅が増えていきます。
また聞いた音をその場でイメージに変換し、理解するという作業は、実は脳をフル回転させておこなっています。オノマトペを積極的に使うことは、感性や知的な発達にも役立つのです。
響きが面白いものが多く、声に出すとさらに楽しさが増すので、ぜひ親子で楽しんでみてほしいなと思います。
オススメ本は図書館員さんに聞こう!新しい楽しみと出会える
オノマトペが子どもの感性や語感を養うのはわかったけど、どうやって選べばいいの?と思ったときは、ぜひ図書館員さんの力を借りてください。図書館では“レファレンスサービス”と呼ばれる、図書館員さんが利用者さんからの質問・相談を受けて調べものに必要な資料を探すお手伝いをするサービスがあります。
私が実際利用してみたところ、松谷みよ子さん 文の「ちいさいモモちゃん あめこんこん」を紹介していただきました。
わが家の子どもたちは、絵とオノマトペの響きから想像力を膨らませて楽しみ、言葉の繰り返しやリズミカルな言葉を真似して遊んでいました。
気に入りすぎた子どもたちにせがまれ、ついにはこの絵本を購入、以来梅雨の時期には定番の読み聞かせ絵本になっています。
絵本で想像力を広げて感性を磨く。想像力は将来の優しさに繋がる
2歳は、集中力が育ち、好きなことに没頭できる時期。この時期に絵本やオノマトペで語感や想像力を養うと、知的好奇心がどんどん深まります。
また、絵本を通じ子どもたちは絵本の中の主人公になりきり、主人公と共に喜怒哀楽を感じることが、想像力や共感力を育みます。主人公を通して得たいろいろな気持ちや体験が、5歳くらいになったときに相手の気持ちを想像する優しさとして花開くのです。
外遊びが難しくなるこの時期、ぜひ様々な絵本を親子で読んで主人公になりきってみたり、覚えたオノマトペを生活の中で使ってみたりてください。その体験がお子さんの優しさや感性、語感をどんどん養うことでしょう。
松谷みよ子さんの「ちいさいモモちゃん あめこんこん」はこちらからどうぞ♪