夏休み前に知りたい!子どもにイライラしたときの対処法

ちひろ/ライター

もうすぐ夏休みが始まりますね。楽しみなこともある一方、日常とは違う状況に親も子もイライラしてしまうこともあるかもしれません。

今日はそんなときに試してみてほしいことを紹介します。

目次

イライラするのは当たり前と理解しよう。大事なのは対応の仕方

もうすぐ夏休み。旅行や帰省だけでなくちょっとした工作や水遊びなど、子どもたちにとってはワクワクするイベントが目白押しです。夏休みは子どもが心身ともに大きく成長する時期。「こんなことができるようになったのか!」「もうこんなに自分で工夫できるようになったんだな」など、親から見ても感慨深いことが増えますね。

反面、普段の生活リズムを崩さずに過ごす、大小様々なイベントを滞りなく運ぶ、といったスケジュール的な観点で見ると、子どもたちの気ままな行動にイライラすることが増えるのも、夏休みの特徴かもしれません。

パパやママだって人間です。感動や喜びといったいわゆるプラスの感情だけでなく、イライラやモヤモヤっといったマイナスの感情も感じることはありますね。そもそも感情に良いも悪いもありません。イライラだって感じていいのです。

問題なのは、その感情を誰かに向けてしまうこと。特に小さな子どもの場合は「ママやパパの機嫌が悪いのは自分のせい」と受け止めてしまうことが多いので注意が必要です。

子どもの要求に対応できる気分じゃないときは、正直にその気持ちを伝えましょう。

子どもが理解してくれる最強の会話術:事実+要望を伝える

イライラしたときに自分の気持ちを言葉にして伝えようとすると、今自分自身がどんな気持ちでいるかを明確にしなければならないため、自分の気持ちを客観的に把握することができます。それがわかれば、自分はどうしたいのか、子どもにどうしてほしいのかが具体的に頭に浮かぶようになります。

コツは気持ちばかりを押し付けるのではなく、事実と要望を具体的に伝えることです。要望に気持ちを添えると、さらに伝わりやすくなります。

事実+要望と気持ちの例
  • ママは今とても疲れている + だから少し休憩させてくれると嬉しい
  • 大きな声で話されるとうるさく感じる + だから小さな声で話してくれると助かる
  • ご飯を作っているので手が離せない + あと5分で終わるから待っていてほしい

このように要点を押さえて正直に伝えると、気持ちをわかってもらえるようになるだけではなく、子どもは自分の気持ちが尊重されている、自分はママやパパに愛されていると感じることができ、親に対する信頼も育ちます。わからないだろうと適当にごまかしたりせずにきちんと向き合うことで、人として尊重されていることを感じられるからです。

具体的に要望を伝えることで得られる3つのメリット

わが家は3人兄妹。夏休みともなれば、ひっきりなしに誰かが話しかけてきます。お昼くらいまでは「はいはい」と聞いていられても、夕方にはギブアップ。疲れて「もういい加減にして!!」とつい言ってしまいたくなったときには深呼吸。一息置いてから、こちらの気持ちを伝えるようにしています。

ちひろ/ライター

今、ママは疲れていて話を聞けそうにないの。
でも、それはあなたのせいじゃないよ。
15分休憩してから話を聞くのでもいいかな?

私がこう言うと、ある時などは子どもからこんな答えが返ってきました。「ママ、疲れたの?アイス食べて休憩したら?」自分がアイスを食べたいのもあるでしょうが、こちらを気遣う優しい言葉をかけてくれたのです。

こんな風に具体的に事実と要望を伝えるメリットは3つあります。

  1. 事実を伝える=子どもがママを取り巻く状況を理解する→経験として学習され、今後に活きる
  2. 要望を具体的に伝える=子どもが何をすれば良いのかがはっきり理解できるので、実行にうつしやすい
  3. 1と2を続けることで、必要な行動を自分で導き出すことができるようになる→自主性・想像力・思いやりが育つ

親だって疲れるし間違える。子どもに愛情が伝わればそれで十分

がんばり屋のママやパパは「親なのにこんなこと言っちゃだめだ」と自分の気持ちを抑え、我慢しがちかもしれませんね。

でも大丈夫、ありのままの姿を見せてください。上記のポイントをしっかり守って伝えれば、子どもは理解してくれますし、親のことを思いやってくれるようになります。

それでももし「こんな親で大丈夫?」と不安になったら子どもに聞いてみてください。「ママ(パパ)はあなたのこと好きだと思う?」って。もしも「うん、好きだよ」という答えが返ってきたら、あなたの愛情がしっかりと子どもに伝わっている証拠です。

もちろん、思う答えではなかったとしても心配しないでください。それはあなたの愛情が足りないのではなく、十分にパパやママの気持ちが伝わっていないだけ。その場で改めて「ママ(パパ)はあなたのことが大好きだよ」と言ってあげてください。きっとお子さんの嬉しそうな顔が見られるでしょう。その顔を見るだけで、疲れが癒されるはずです!

ちひろ/ライター

あなたは今のままで十分頑張っているし、子どもたちはそんなあなたが大好きなのです。

長ーい夏休み、一緒に乗り越えましょうね!

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この記事を書いた人

亀山千裕のアバター 亀山千裕 ままとこネットライター/キッズコーチング®マスタアドバイザー

小4、小1、3歳の子を育てる転勤族妻。
日々、家族を家事に巻き込む方法を探究し、最高のチームに育てるため奮闘中。プレッシャーを勝手に背負った教育ママが、わが子の「ママの子をやめたい」という言葉に目が覚める。現在は楽しい子育てを実践してもらうべく精力的に活動中。

趣味はファミリーキャンプ。オシャレなキャンプレイアウト研究中。

元養護教諭(保健室の先生)/ライフオーガナイザー®

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