準備が終わらない!新学期をスムーズに迎えるコツは、親子の会話ににあり

ちひろ/ライター

夏休みいかがお過ごしですか?
もうすぐ新学期が始まりますね。あなたのお子さんは、新学期の準備はできていますか?ばっちり!という方は、もうここで記事を閉じていただいて大丈夫です(笑)

「まだなんです~」という方には読み進めてもらえたら嬉しいです。

目次

親子の会話を通して自分を客観視させると自ら準備をできるようになる

新学期の準備でママが一番恐れるのは、宿題のもれでしょうか。最近では、幼稚園でも夏の思い出や天気、お手伝い表などの宿題がでることがありますね。それらが、今このタイミングで園バックや手提げから出てきたらどうしましょうか?「なんで終園日に出さないのよ!もう夏休み終わるわよ!!7月のお天気なんて忘れちゃったわよ!」と怒りたくなるかもしれませんね。

正直に告白すると、私は何度かこう怒ったことがあります。これをしても子どもは泣くだけ。親の方もイライラが増し焦りが募っるだけなのでおすすめはしません。

そんな私の失敗から生まれた方法をお伝えします。それは子ども自身に状況を客観視させ、自ら「やる!」と宣言させる方法です。子どもは、自分で決めたたことは案外行動できるもの。ママは質問を駆使して、子どもの宣言を引き出しましょう。

自分を客観視する力が問題解決の力を向上させる

自分を客観視する力のことを“メタ認知”と言います。メタ認知は外部からの声を受け入れることによって形成されると言われています。つまり、家庭においてママやパパの子どもへの声かけやアドバイスが積み重なることによって、子どものメタ認知が内面化するのです。

このメタ認知が高い人の特徴の一つに“目標を定めて推進することに長けている”ということがあげられています。メタ認知の高い子どもはテストの結果をみて「計算ミスで点数を落としているから、早く正確に計算するために毎朝百マス計算をしよう」と自分を客観的に捉え、改善に生かせるようになるのです。

そのような子に育てるためには、幼少期からの親子の会話の積み重ねが大切。新学期の準備が終わっていない、宿題が残っている、なんてときは親も急ぐあまりアドバイスをしたり、子どもから頼まれる前に手を貸したりしたくなりますが、メタ認知を育てるチャンスと捉えてください。質問を使って子ども自身に考えさせ意見を言わせるようにすると、必要な行動を自分で導き出すことができるようになり自主性・想像力が育ちます。

子どもだって答えを自分の中に持っている!気持ちを引き出す質問をしよう

わが家の事例をご紹介しますね。年中の次男、始園日が明日に迫る中、実家に帰省してからすっかり書くのを忘れていた夏休みカレンダーを発見というシチュエーションを頭に浮かべながら読んでいただけたらと思います。

質問を使って子ども自身の課題解決を促しました。このとき使った質問は大きく分けて二つ。一つはオープンクエスチョンと呼ばれるもの。「宿題どうすればいいと思う?」と自由に子どもの気持ちを聞く方法です。二つ目はクローズドクエスチョン。閉ざされた質問という意味で「宿題やった方がいいと思う?しないほうがいいと思う?」と相手が「Yes」「No」のように、二言三言で答えられるような質問のことをさします。

ちひろ/ライター

あ~ママもカレンダーのことすっかり忘れていた。これ、どうしよっか?

息子

もう寝る時間だし…このまま持っていこうかな

ちひろ/ライター

それもありだよね!なんでそう思ったの?

息子

もう寝ないといけないし、途中までやってあるからN先生も怒らないんじゃないかな。

ちひろ/ライター

そうなんだ、寝る時間守ろうとしてくれてるんだね。ママ嬉しいよ。
もし時間があれば、カレンダー完成させたほうがいいと思う?させなくてもいいと思う?

息子

うーん。させた方がいいと思う…

ちひろ/ライター

そっか、時間があったら完成させたいんだね。完成させるいい方法ないかな~?

息子

ドラえもんがいればいいのに!

ちひろ/ライター

そうだね、ドラえもんがいたらよかったね(笑)残念だけど、わが家にはいないからどうしようか?

息子

N先生に言ってみる!やるのを忘れたから、やってから出すねって。

ちひろ/ライター

いい考え!先生に正直にお話して、完成させてから出すって思った次男のことをママはかっこいいって思ったよ!

このときの会話のポイントは、子どもの気持ちを否定しないこと。根気強く子どもの考えを聞いていくことで、子どもは自分自身で答えを導き出すことができました。

このような会話を幼いうちから何度も繰り返すことで、子どもは学習や行動の目標を自分なりに設定し、それに合った手段になっているかどうかチェックできるようになります。

失敗をさせないようにするより、失敗を乗り越えられる子どもに育てよう

私はかつて失敗させないように、子どもの先回りをする子育てをしていました。子どもが失敗して傷つくと、自分も傷ついていたのです。その頃は子どもの失敗=母親の評価と捉えていたんですよね。

そんな自分の気持ちに気付いてからは、たとえ子どもが失敗したり失敗しそうなことがあっても、一旦子どもの気持ちを受け入れてから「どうしたい?」と尋ね、子どもと一緒に客観的に事実をみることができるようになりました。その結果、子どもたちは以前にもまして積極的にチャレンジするようになったと感じます。

失敗は一見遠回りに見えますが、そこから答えを模索していくやり方のほうがどんな場合にも柔軟に対応できる本物の力が身につきます。親元にいる今こそ、失敗させるチャンス。なんといってもママやパパのフォローが効きますから。ぜひ親子の会話を通じてやる気を引き出してあげてください。応援しています!

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この記事を書いた人

亀山千裕のアバター 亀山千裕 ままとこネットライター/キッズコーチング®マスタアドバイザー

小4、小1、3歳の子を育てる転勤族妻。
日々、家族を家事に巻き込む方法を探究し、最高のチームに育てるため奮闘中。プレッシャーを勝手に背負った教育ママが、わが子の「ママの子をやめたい」という言葉に目が覚める。現在は楽しい子育てを実践してもらうべく精力的に活動中。

趣味はファミリーキャンプ。オシャレなキャンプレイアウト研究中。

元養護教諭(保健室の先生)/ライフオーガナイザー®

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