家にいる時間が増えれば増えるほど、兄弟げんかも増えていく我が家。けんかの理由も親から見ると「何でそんなことで」というものばかりなのですが、皆様のお宅ではどうでしょうか?夏休みを前に兄弟げんかへの対応に頭を悩ませている方はぜひ読んでみてくださいね!
兄弟げんかに仲裁不要!ポイントをおさえて親子で心穏やかに
家にいる時間が長くなるにつれて、兄弟げんかも増えていく我が家。初日は持っている消しゴムの数の多い少ないで、2日目はぬいぐるみを籠の中に入れるか入れないかで、3日目はトイレに誰が一番先に入るかでけんか勃発。
冷静になると、よくもこんなにたくさんけんかのネタが見つけられるものだと感心してしまう程ですが、実際に目の前で取っ組み合いのけんかをされると「そんなくだらない事で、何でつねるの!」「好きにさせてあげて!」などなど、つい口を出したくなることもあります。
仲裁する気はなくても、あまりに理不尽(に見えて)つい仲裁してしまったり、はたまた仲裁したは良いけどよく話を聞いてみると、間違って叱ってしまっていたりなど、対応に苦労することもあるかと思います。
実は!仲裁するよりも子どもも親も心が穏やかになれて、問題解決能力も育つとっておきの方法があるんです!我が家でも取り入れていて、効果絶大な方法があるので、次の段落からご紹介していきますね。
繰り返すだけ!けんかの訴えが止まる声掛けのコツ
けんかの際の対応に有効な方法の1つにリピート法というものがあります。子どもが訴えてきたことをそのまま繰り返す=リピートする方法です。
子「○○ちゃんがつねってきた!」
親「○○ちゃんがつねってきたの。」
子「○○ちゃんが本を読んでてお片付けしない!」
親「○○ちゃんが本を読んでお片付けしないの。」
私がこの方法を初めて知ったときは正直なところ「繰り返すだけで意味あるかな?逆に怒らないかな?」と半信半疑でした。もしかしたら、同じように感じている方もいるかもしれません。
しかし、試しにやってみたところ我が家では効果絶大!それまではあれこれ声を掛けても、何度も繰り返し訴えてきていたのに、同じ言葉を繰り返しただけで満足してスッと私の傍からいなくなることが7割以上という結果になりました。
子どもの思いをただ受け止めて繰り返す方が、良かれと思ってあれこれ見当違いな声を掛けるよりも、聞いて分かってもらえた満足感、安心感につながります。
質問&提案で自分で問題を解決する力が育つ
子どもの訴えを繰り返して伝えても、まだ、満足していないようであれば、次は「どうしたい?」「どうしてもらいたい?」と質問してみてください。
子「謝ってほしい。」
親「謝ってほしいのね。じゃあそうやって伝えてみようか。」
子「一緒に片付けしてほしい。」
親「一緒に片付けしてほしいのね。じゃあ、そう伝えてみようか。」
このように、思いを繰り返しつつ行動を促します。
ただ、場合によっては「お母さんが叱って!」「お母さんがおもちゃを取り返して!」などのように、お母さんに介入を求めてくることもあるかもしれません。しかしお母さんがけんかの一部始終を見ているわけではないので、正しく判断して叱るのは難しいもの。それにいつもお母さんがいるわけでもありません。なので、お母さんが介入して解決するよりも自分たちで解決する力を育てることが大切になります。
上のように訴えてきた子は、もしかしたらお母さんに叱ってもらう以外の対応が分からないかもしれません。その場合は
親「お母さんに叱ってほしいのね。でもお母さん全部見ていたわけじゃないから、一方的に叱ることはできないな。
もう一回『おもちゃ貸して』って言ってみる?
それとも『いつになったら貸してくれる?』って聞いてみる?
このように他の選択肢を提案してあげることで子どもの視野が広がり、問題解決能力も育っていきます。
兄弟げんかも貴重な経験。親は静観すると決めることが第一歩
目の前で繰り広げられると、イライラしてしまいがちな兄弟げんか。しかし、社会で生きていく中で起こりうる争いに対する問題解決能力を育てる、貴重な経験でもあります。
この夏休みは危険じゃない限り兄弟げんかの仲裁はせず、子どもの訴えに対してのみ “①言葉を繰り返す→②質問する→③提案する” の3ステップで対応してみませんか。
普段けんかを目の当たりにすると、気づかないうちに自分事にしてしまって、求められる前に口を出してしまうこともあるかもしれません。しかし、この方法をとると決めると、客観的に見ていられるので親自身のイライラもぐっと減ります。