イライラママとニコニコママの違いとは?夏休みの過ごし方編

長い夏休み。毎日一体どうやって過ごそう…と気が重くなっているママも少なくないはず!
今回は、子どもと過ごす時間が増える夏休みに、ニコニコ心穏やかにいられるヒントをお伝えします。

目次

100点を目指すイライラママと、60点で満足笑顔のニコニコママ

子どもが夏休みに入ると、親子でべったり一緒に過ごす時間が増えるもの。それまで幼稚園に毎日登園していたのが突然1か月以上も親子でおうちで過ごすことになります。ワーママにとってもお盆を含む期間は子どもと過ごす時間がぐんと増えることでしょう。

いつも以上に親子に絆を深めたい、いい思い出を作りたい、と思っているのに、一方でやることが多すぎて毎日イライラしてしまうママへ。その原因は、もしかしたらママ自身の頑張り屋さん責任感が強いところにあるのかもしれません。

ご飯も3回作ってお部屋もきれいに片づけて、その上子どもにいろんな経験もさせてあげたいという親心。たくさんリサーチしてお出かけにも余念がないといった過ごし方をしているのだとしたら、今すぐママ自身の目標を100点から60点に下げることをお薦めします。

下げた途端にふっと肩の力が抜けて、ママ自身に余裕が出てくるはず。しゃかりきになっていたのがニコニコ穏やかな心持ちになれたら、目の前の子ども本人はきっと、ますますママが大好きになること間違いなしです。

ママが目標点を下げるとあら不思議!家族の時間は楽しくなる

できることは全て完璧にこなしたい。自分の頑張り次第でそれらはすべてを叶えられる、と反論したくなるママももしかしたら多いかもしれません。

もし必死に頑張った結果、時々疲れてしまっているようなら要注意。「こんなに頑張っているのにどうしてママの言うこと聞けないの?」「時間をやりくりしてようやく連れてきたのに、どうして楽しんでくれないの?」と期待通りの反応をしてくれない子どもに対する不満が募ってしまいます。

大好きなママが楽しくハッピーに過ごしている姿こそが、何にも替えがたい、最大の人生の教科書です。ママが幸せそうだからこそ、大人になることや人生そのものに夢や希望を持てるのです。

ママ自身が敢えて目標値を下げることで子どももリラックスして穏やかに過ごせるのだとしたら、60点くらいでまあいいやと思える度量も夏休みには必要なことかもしれません。

家事は手抜きでも幸せいっぱい。60点ママは夏休みの思い出作りの天才です

実はこんなことを書いている私が、かつては完璧主義でいつもイライラしているママだったことをここで白状しておきましょう。

栄養バランスを考えながら一切手抜きをしない食事を3回用意し、最後までそれらをきちんと食べることを子どもたちに強要していました。家はピカピカに掃除し、ものが散らかっている状態を許せませんでした。

あちこちの博物館や美術館、幼児教室の夏期ワークショップを隅々までチェックして梅雨明け時期から夏休みの予定をぎっちり詰めていました。

私には3人の子どもがいるのですが、下の子が生まれようと関係なく、それぞれの子に可能な限り有意義な時間を割りふるべく、パズルのような綱渡りレベルのスケジューリングに余念がありませんでした。

今思えば、当の子どもたちはいつもせわしない気持ちでいたのでしょう。「忙しすぎて今日はちょっと休みたい」と言ってみたり、「ママもちょっとゆっくりしたら?」と言ってくることも少なくありませんでした。

そんな私が「あ、完璧でなくてもいいんだな」と気づいたのは、ある夏休みの夕方のことでした。

子どもたちとお出かけの帰り道、6時過ぎに公園を横切りました。私は子どもたちと話しながらも、頭の中で午前中に作り置きした夕飯のこと、帰宅後にこなす食事とお風呂のスケジュール、寝かしつけまでの勝負について分刻みで反芻していました。

そこに、パッと飛び出してきたのは、息子のお友達のAくん。びっくりしていると、Aくんのママが小さな子におにぎりを食べさせている姿が見えました。聞くと、今日はみんなでたくさんお昼寝をしてしまい、公園で遊ぶ時間が遅くなったとのこと。

「私も一緒に寝てしまったらご飯も作ってなくて。もう遊ばせついでにコンビニのおにぎりでいいや!って思って」とニコニコ笑うAくんママ。

全てを完璧に計算して行動する私とは正反対のタイプのようです。ところがA君たちの楽しそうなこと!

「今日はたくさんお昼寝したから元気がいっぱいで、今までで一番大きなお山が作れたんだ!」と胸を張るAくんと、それをニコニコ笑って「よかったねえ」と見つめるAくんママの姿に、目から鱗が落ちる思いをしたのでした。

完璧に作戦を練って毎日を過ごしている私にとって、まるで頭を殴られたような衝撃でした。

子どもたちのためにと思って色々やっているけれど、案外子どもの本当の欲求を見落としていたかもしれない。そう思って、自分の中の”完璧”を見直すきっかけになったのです。

子育てに完璧は必要なし!ニコニコママが知っている子育ての目的とは

理想的な子育てって、どんなことなのでしょう。いろんなポイントがあるとは思いますが、親子がいま幸せでいること、それは最も重要な要素のひとつではないでしょうか。

家事も完璧にこなし、日々の予定を次々こなすことに重点を置くことで、ママ自身も気持ちが疲れ、子ども自身も窮屈な思いをしているなら、いっそのこと少し手放してみる勇気も必要です。そのことで自分もニコニコ、子どもも伸び伸びできるのなら、どれだけ豊かな時間が過ごせるでしょうか。

必要なのは特別で完璧な計画ではありません。その日の子どもの気持ちに寄りそいながら過ごすことがきっと、親子にとって結果的に特別な一日になるのです。

そのためには、‟しなくてはいけないこと”に100%のエネルギーを注いでいてはいけません。そこは60%くらいに手を抜いて、むしろしたいことにアンテナを張るのがニコニコママの最大の秘訣といえるでしょう。

必然的にやることが増える時期には、60点で満足笑顔のママになりましょう。楽しい夏休みを過ごせますように。

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この記事を書いた人

南波明日美のアバター 南波明日美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

”ママの強みと子どものキラリを引き出し伸ばすコンシェルジュ”
「子どもの資質を開花させ、幸せな子育てを応援する」を理念に掲げるリトミックスタジオkirari代表。約3000人の子どもをリトミック指導。【親子の非認知能力】を底上げするリトミック教室として、大人向けの子育て講座、講演なども行う。

趣味は箏、読書、家族でキャンプ。テントの中でのお昼寝が至福のひととき。

元国際線CA/3児の母

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