2学期の不安を吹き飛ばす合言葉「できてる」「がんばってる」

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長期休みのあとの新学期。子どもは新生活と同じ気持ちでスタートさせる

楽しかった夏休みが終わり、2学期がスタートしました。お友達に会えたことを素直に嬉しいと思う子がいる反面、長期休みのあとは、心も体も追いつかずに不安を抱えている子もいます。

自分の子どもが新学期に対してどのような気持ちを持っているか。もし不安に感じることがあるならば、まずはどのようなことに不安を感じやすいのかを理解しましょう。

そして不安になることは悪いことではないと伝えたうえで、できないことではなく“できていること、がんばっていること”を見つけて少しでも前向きな気持ちで2学期を過ごせるようにしましょう。

そのために使いたい合言葉は“できていること”“がんばっていること”です。

不安を抱えやすい子が一定数いる。不安を抱えることは悪いことではない。

例えば、2学期のスタート時に抱える不安の一例としては、外でがんばる優等生キャラの子であれば“2学期が始まったらは1学期よりもっとがんばらなくては”という思いから“ちゃんとできるかな、失敗しないかな”と不安になるでしょう。

こだわりが強い子であれば生活リズムが変わり、できていることができなくなることに対しての苛立ちがあるかもしれません。

人見知りさんであれば、久しぶりに行く学校や久しぶりに会うお友達に慣れない環境に対して不安を抱えることがあります。

がんばりやさんには「宿題をちゃんと終えられているよ!いつもどおりで大丈夫」と伝えたり、こだわりやさんは毎日の生活リズムを早めに戻す。人見知りさんには、仲の良いお友達と会う機会を作ったり、お母さん同士が連絡先を知っていればお友達へメッセージを送ってみるなど軽い接点を作ってあげるといいでしょう。

お母さんが不安の種類を見極めて取り除くサポートをしてもいい

これは私自身の話なのですが、私は小さいころから人見知りや場所見知りをします。そのため長期休みのあとはとても緊張していました。
夏休みの終わりごろには2学期のことを考えてお腹が痛くなったり宿題が手につかなくなったりしていました。

ですので、今思うと夏休みの途中にある登校日やラジオ体操は私にとってとても大切な接点を持ち続ける機会だったのだと思います。

一方、私の子どもたちは2学期を楽しみにしつつ不安を抱えていました。楽しみなのは純粋に羨ましいと思いますが、抱えていた不安は私とは違った理由のようです。

例えば、娘は先生から宿題を褒めてもらえるだろうかと気にしていましたし、息子は今の生活が変わることへの不満や熱中症や感染症にかかるのではないかという不安を抱えていたようです。

私はあまり神経質にならないよう心がけながら、 子どもから話を聞いたときには“できていること”をしっかり伝えたり、病気などへは対策を伝えたりしながら新学期の心の準備をしました。

お母さんが分かってくれていることは子どもの大きな力になる

先にも書きましたが、新学期の始まりは多くの子どもが何かしらの不安を持ちやすい時期です。不安がる子どもに対して、お母さんは励ますつもりで「そんなことない」「がんばりなさい」と言うこともあるでしょう。

ただ、想像してください。お母さん自身、不安なときに心に寄り添ってもらえないと、余計に不安が増したりモヤモヤしてしまうことはないでしょうか。

そこでぜひおすすめしたいのは“一言目は共感する言葉を返すこと”

コツは、子どもが「学校行きたくないな」と言ったら「学校に行きたくないんだね」と返したり「学校嫌だな」と言ったら「学校嫌なんだね」と返すなど、子どもの言葉をそっくりオウム返しにすることです。

こうすることで、子どもはお母さんが自分の気持ちを分かってくれたんだと安心するのです。 そのあとに、子どもが今できていること、がんばれていることを伝えて子どもの内側からやる気がみなぎる声かけを付け加えてみましょう。

お家での声かけを工夫して2学期を少しでも楽しくできるといいですね。

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この記事を書いた人

波多野 裕美のアバター 波多野 裕美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

子どものミライを育てよう  ミライノキ代表
九州初キッズコーチング協会認定トレーナー。気負わず学べる講座。PTA、公民館連合会、教職員向けの講演会や勉強会も好評。個人相談や幼児教室など関わった人数は現在約600人超。9歳4歳の5歳差育児中。

皆の笑顔が大好物。基本的に人が喜ぶ顔を見るのが好き。キャンプでは焚き火をぼーっと見るのが幸せ。

ママガールwebにてコラム執筆中/stand fmにて音声配信中

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