新学期のコロナ対策。登園させない選択肢もあり

ゆみ/ライター

3年ぶりとなった行動制限のない夏。久しぶりに旅行やイベントなど、夏を満喫した方がたくさんいる一方で、制限はなくても、帰省を見合わせたり、旅行をやめたりした方もいらっしゃると思います。夏休みの過ごし方は各家庭に委ねられていますが、新学期はどうでしょうか?

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新型コロナ感染者急増を受けて、子どもを自主休校させていた

長かった夏休みが終わりましたね。子どもたちが家にいて、毎日三食作って、宿題を見て、兄弟喧嘩の仲裁をして、気がついたら夏休みが過ぎていた。そんな我が家です。子どもも母である私も、2学期が始まるのを心待ちにしていました。

実は我が家の子どもたちは、7月頭からみんなよりも少し早く夏休みに入っています。感染者数が急激に増えたというニュースをみて、登校を自主的に見合わせたのです。なぜなら、8月末に主人の海外赴任を控えていたから。もちろん園や学校もしっかり感染対策をしてくれていますが、万が一に備えることにしました。

登校自粛を始めて約1週間後、娘のクラスは学年閉鎖に。その翌週には息子の通う幼稚園から休園の連絡がありました。バタバタと対応に追われる学校や他の保護者を横目に、我が家は安定のお籠りモード。予定通り各手続きや準備を済ませて、無事に主人は旅立っていきました。

登園させる?させない?いま我が家にとって重要なのは感染しないこと

我が家の行動は、世間一般から見たら賛否両論があると思います。

・「父親の仕事のために子どもの学ぶ機会を奪って良いのか」
・「子どもは友達と一緒に過ごす時間が大切だ」
・「感染対策をしっかりした上で登校させるのが本来のやり方ではないか」

これらは他の誰に言われたわけではなく、私の脳内で幾度も再生された言葉です。葛藤はありました。しかし、夫婦で考え抜いた末「今は学校に行かせない」という結論を出しました。

主人の出国に向けて、多くの人が関わってくださり、フライトを初めさまざまな予約や期限のある手続きが目白押しです。その中で万が一家族の誰かが感染して、外出できなくなったら、予定していたフライトに乗れなかったらと考えると、今はとにかく感染しないことが大切だったのです。

もちろん、みんな同じようにすべきだという考えは一切ありません。私たち家族が置かれた環境のなかで、自分たちのことを考えて出した結論です。後悔せずに結論を出すのに必要だったのは“覚悟と責任”でした。

苦渋の決断を支えたのは、子育てにおける“覚悟と責任”

あたかも世論のような顔をして私に囁き続けた心の声は、学校に行かせないという選択は正しいのだろうか?という私の中の「迷い」でした。

そこで私は「子育てとは?」という大前提に立ち返って考えました。私にとっての子育ての最終目標は「子どもの自立」と「日々の幸せ」です。子どもが小さい間は特に、そのためにできること、できないことがあるなかで、何をして、何をしないかを決めるのは親です。

自分にとっての目標を達成するためにできることをやるという“覚悟と責任”があれば、後悔はありません。

学習については、先生と連携をとって教材やプリントを使って自宅学習を続けました。お友達とは学校で遊べなくても、近所の子と顔をあわせたときに遠くから笑顔で手を振り合うだけでもお友達だという実感が持てたようです。

また、我が家は2人兄弟なので、兄弟で遊ぶ中でも譲り合いや仲直りなど人間関係のスキルを身に付けることもできています。

何よりも今は、お父さんが予定通り出国できることを優先し、もうすぐ単身赴任で離ればなれになってしまうお父さんと過ごす時間を大切にしました。お父さんが赴任するまで、という期限が明確だったことも乗り切れたポイントかもしれません。

自主休校という選択肢を候補にいれてみよう

さて、もう2学期ですね。あなたのご家庭では、登園、登校はどうしますか?我が家の場合は「夫が海外赴任に無事に出発するまでは自粛する」という判断をしました。

みなさんそれぞれにご事情をお持ちだと思います。仕事に行くために預けなければならない、同居の高齢者がいるので感染が心配、大好きなアーティストのライブを控えているetc…。

その中でしっかり感染対策をするのは大前提。でも園が開いているから預ける、閉園したらか預けられない、と判断を他人任せにするのではなく「登園、登校させるかさせないか」を自ら選択するという考え方もあります。

先入観に縛られず、あなたの家庭にとって何が一番大切かを考え、選択肢の一つに追加してみるのも一つのアイデアです。

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この記事を書いた人

わたなべ ゆみのアバター わたなべ ゆみ ままとこネットライター/キッズコーチング®エキスパート

ヨーロッパ在住8年目の駐在妻。
日本人がいない街で初めての妊娠、出産、子育てを経験し“ママがおしゃべりできる場所”の必要性を実感。海外で頑張る駐在ママの笑顔を支えるべく、オンラインでの子育て相談を始める。波乱万丈な人生経験とキッズコーチング の論理的な知識で『安心』と『癒し』を提供。

趣味はハンガリー刺繍とビーズ工芸。KinKi Kidsのファン歴25年。

6歳と2歳の子どもをホームスクーリング中。

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