10月は運動会や学芸会、発表会、秋祭りやハロウィンなど、楽しいイベントでいっぱい!家族や友達と出かけるにもいい季節です。イベント時期はワクワクがいっぱい。このワクワクする気持ちをチャンスにして、子どもの得意や持っている能力をぐぐぐっと伸ばしてみませんか?
期待感は成長のチャンス!一緒にイベントについて考えてみよう
ただ参加するだけでも楽しいイベントですが、子どもの期待感はいろんな得意を伸ばしてくれる良い機会になります。ぜひこのタイミングを逃すことなく子どもの成長に活かしてみましょう。
方法は簡単。子ども自身がイベントを何かの形でプロデュースするだけ。親子でイベントの計画を立ててみてください。
年齢に合わせてできることもたくさんあります。好きなことや得意なことをするだけで子どもの自主性や自己肯定感は育っていくのです。
あなたは親子でやりたいイベントがありますか? 秋祭り?ハロウィン?芸術の秋を楽しむ博物館や美術館巡り?予約などでバックヤードを楽しめる会社や施設見学も面白いですし、フルーツ狩りツアーや家族での運動会、秋キャンプも楽しいですよ。子どもの興味関心に合わせてワクワクする楽しいイベントをちょっと一緒に考えてみましょう。
親子でつくったおまつり。魅力や得意なことは、一緒にやってみると見えてくる
近年は新型コロナウィルス感染症対策により開催を見送っていますが、私の関わる青少年育成団体で毎年行っていた親子イベントがあります。内容はおまつりイベントを企画して準備、2~3組の親子でグループになり、1つのブースを作って最後にみんなでおまつりを楽しむというもの。
ある年、そこで印象な親子グループに出会いました。そのグループは、金魚すくいゲームを作成していました。まず1組の姉妹は細かな作業が得意で何匹も魚を作成、魚を捕まえるポイも見事に作っていました。もう1組の親子は細かなルールを決めて説明用の看板を作っていました。他のグループはいくつかの家族で全く同じ作業をすることがほとんどだったのですが、面白いことにその2組の親子はうまく役割分担をしながら最後まで全く違う作業をしていることに気づきました。後で2組の保護者に話を伺うと、最初に話して決めたことは、好きな作業やできること、具体的にやりたいことを出し合ったそうです。その意見をうまく合わせて何のブースにするかを決め、役割分担をされたそうです。そうして子どものやりたいことをどんどんやってもらいながら、できない部分を保護者でフォローしたとのことでした。もちろんこのグループのブースに対する満足度はものすごく高く、最後に作ったものを持ち帰りたいと相談されるほどでした。
その後、1組の親子はお家に帰ってからも何かにつけ意欲的に取り組むことが増えた気がすると話され、もう1組の親子は自分の子どもが思っていた以上に不器用なことも分かったが、反対にルール決めの時にこんなにも思慮深く、ブースに来るお客さんのことを考えられる子だとは思っていなかったとおっしゃいました。一緒に何かをつくり上げたからこそ見えたわが子の成長であり、改めて見えたわが子の良い一面であったのだと思います。
大切なことはブレないこと。家族でできるイベントを考えるときのポイント
さあ、親子で何かを考えてみましょう。企画を立てる経験が少ない時や、子どもの年齢によっては、実際に体験したことのあるイベントを題材にしてみるのも1つのコツです。思いを出し合う時に必要なのはワクワク感であることは基本ですが、もう1つはコンセプトをはっきりさせておくことです。「みんなが笑顔で1日過ごすハロウィン」や、「お父さんをいっぱい笑わせるお笑い発表会」…など何でもいいと思います。因みに私だったら「お母さんに楽をさせてあげるキャンプ」なんて最高だなと思っています。(が、いまだにそんなコンセプトになったためしはありません。)そのコンセプトからブレないようにしながら、子どものできることや得意なことを盛り込んでいくことで、楽しくて成長もみられる計画ができあがります。
子どもがこの先様々な計画や企画をしていく上で、このコンセプトを大切にすることは重要な役割を担っています。大きくなった時に目的や目標からブレない、見失わない力は新しい成長を促してくれる種になるからです。意見が出ない時は子どものワクワクを大切にしながら2択や3択から選ぶ方法も試してみてください。
子どもの力を伸ばすタイミングは年中やってくる!季節や環境を味方につけよう
秋は1年の中で1番イベントに適した季節だと言われています。それは春や冬のように年度や年の変わり目で親がなんとなくバタバタすることもなく、日本ではよい気候に恵まれることも多い季節だからです。読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、外遊びの秋であり、実りの秋ともいわれ様々な行事も目白押しです。この選び放題で気持ちに余裕のある季節を是非とも有効活用しましょう!ここでいろんな経験をすることで、ほかの季節でも1年中成長のチャンスを得る足掛かりになります。わが家では毎年、母親の誕生日を1日貸し切り状態で娘がプロデュースし、そのために料理や工作、花言葉などの知識を得ようとする力になりました。企画する力は様々な学びと成長につながり、それはやがて大きな達成感と自己肯定感につながっていきます。
そして最後に、できたことは家族でしっかりと称え合いましょう。家族で褒め合うことが当たり前になり、家族の良いところに視点が行きやすくなると自然と家族間の笑顔も増えていきます。また、人の良いところを見つけ、褒めることが上手になれば、きっと友達同士の間にもそれが広がっていきます。わが子が良いサイクルを回すインフルエンサーになる日も近いかもしれませんね。