やんちゃでわんぱくタイプの「やりたい!」には「いいよ」と答えよう

私の教室にも、わんぱくで元気いっぱいのお子さんが沢山いらっしゃいます。お母様は静かにさせようと「ダメ!」と止めてくださるのですが、私はそんな時「いいよ」とお伝えしています。

どうしてか?ということを書いてみましたので、ぜひご覧になってみてくださいね!

目次

子どもの困った!「ダメ」の代わりに「いいよ」と言おう

とにかく好奇心旺盛で積極的。自分の手で実際に試してみないと納得できない行動派。意志が強く、目を離すと思いつくままにどこまでも行ってしまう。

大人から見て危なっかしいときや周りの目を気にしてしまうとき、ママはそんなわんぱくなわが子に対して「ダメ!」とつい行動を止める声掛けをしてしまいがちです。

さて、逆説的のように聞こえるかもしれませんが、実は、ここで思い切って「いいよ!」という言葉が効果的、というのが今回のお話のポイントです。

子どもだって自分の行動は自分で決めたい!

自我が強く、自分の行動は自分で決断したいという欲求が強いこのタイプは、

ダメと止められるとかえって反発する傾向が強くなります。

昔話の「鶴の恩返し」を思い出してみてください。

見るなと言われると逆により一層見たくなってしまうのが人間の性であることは、心理学でも自明の理です。

特に、このタイプにとっては行動を自分で選択、決断できることこそが自己表現そのもの。「ダメ!」は自分自身を否定されているように感じてしまうのですね。

だからこそ、発想を変えてママに「いいよ!」と言ってもらえることが、何より自信の源となります。

受け入れられて満足すれば、本来の目的もスムーズに進められる

たとえばクリスマス時期のリトミックレッスン。

会場となるスタジオにツリーが飾ってあることも少なくありません。キラキラした飾りや光り輝くライトを触ってみたいのは当然のこと。魔法のようなその存在感はあっという間に子どもたちの心を魅了します。

靴を脱ぐなりツリーに駆け寄り満面の笑顔と歓声でツリーに集まってきてくれる子どもたち。

本当はレッスンを進めたいところですが、ここで「いいよ」の出番です

「いいよ!近くで見てみて!たくさん観察してからリトミック始めよう!」
特に行動派のやんちゃタイプには
「いいよ!触ってみて!たくさん触ってからレッスンにしようね」
の声かけを。

遠回りに聞こえる“いいよ話法”は、本人の意志を全面的に受容した上で、そのあと条件を付けくわえるという方法

「いいよ」と答えてから本来伝えたいことを追加するのです。この順序が重要です

「ダメ!今はレッスンの時間だから!」だと、子どもの心はいつまでもモヤモヤして、欲求不満のために前向きな気持ちで集中できません。

そして意外なほど、じっくり見て、触って観察して気が済むのに時間は要しないのもこのタイプの特徴。

満足すれば子どもたちの方から「先生もう始めよう!」と言ってくれたり、触りたい衝動を叶えられればあっという間に飽きて気持ちを切りかえてくれることも少なくありません。

ママの希望は「いいよ」のあとで付け足そう!

自分でなんでもやりたいわんぱくタイプの子どもの心には、「いいよ」の声かけが結果的にスムーズに届きます

いつまでも好き勝手にやってしまうのではと心配になってしまいがちですが、案ずるより生むが易し、と一旦肩の力を抜いてみてください。

「ダメ!」を繰り返してせっかくの好奇心の芽を摘み取るのではなくぜひ「いいよ!」で受け止めてからそのあとママの希望を伝える方法で、子どもの自己肯定感を育ててあげてくださいね。

子どもが動く「いいよ!」の声掛け
  1. まず最初に、子どもの要望を「ダメ!」と言わずに「いいよ!」と受け入れる
  2. その後で守ってほしい条件を付け加える
  3. 遠回りが一番の近道と心得る
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この記事を書いた人

南波明日美のアバター 南波明日美 ままとこネットライター/キッズコーチング®トレーナー

”ママの強みと子どものキラリを引き出し伸ばすコンシェルジュ”
「子どもの資質を開花させ、幸せな子育てを応援する」を理念に掲げるリトミックスタジオkirari代表。約3000人の子どもをリトミック指導。【親子の非認知能力】を底上げするリトミック教室として、大人向けの子育て講座、講演なども行う。

趣味は箏、読書、家族でキャンプ。テントの中でのお昼寝が至福のひととき。

元国際線CA/3児の母

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