人見知りなお子さんを持つお母さんは“帰省”というワードが負担になることも
皆さんは“帰省”という言葉を聞くとどのようなイメージが湧きますか?楽しみ?ゆううつ?人によってさまざまだと思います。
しかし、お母さんに共通するのは子どもを連れて行動することへの期待や不安でしょう。感染症に関する規制や自粛も徐々になくなってきている今、数年ぶりの帰省をする方も多いのではないでしょうか。
帰省の際には、子どもの特性が表れて、様々な行動が見られるでしょう。今回は人見知りさんのお子さんをお持ちのお母さんにぜひ事前に知っておいていただきたいと思います。
人見知りは育て方でもなければ親の遺伝でもない。時間が解決する。
子どもには生まれ持った行動特性があり、これを“気質”といいます。例えば帰省などの慣れない環境に入る場合に、すぐに適応できる子となかなか適応できない子がいます。
これはしつけによるものではありませんし、遺伝でもないので親子で似ていても違っていても当然です。同じように育てた兄弟で行動が違うということは十分にありえるのです。
ですので、誰とでも一瞬で仲良くなれる子ももちろんいますが、人見知りの子も当然います。知っていてほしいことは、人見知りを無理やり改善させようとするのは逆効果ということ。
時間が経てば必ず慣れてきますし、慣れてくれば大騒ぎして楽しく過ごし始めます。
子ども自身もが苦手意識を持っていることもある。それも経験と寄り添ってあげよう
私自身の話です。私は今でこそどこにでも出かけていって誰とでも話せるしそれが楽しみでもありますが、小さい頃はとても人見知りでしたし、電車などの大きな音も苦手でした。そんな私は“帰省”がとっても苦手でした。
しかもなぜか親戚のおじちゃんって声がものすごく大きくないですか?声の大きさにびっくりして何を言っているのか理解できません(笑)。
もちろん親戚のおじちゃんたちは可愛がってくれるので、徐々に慣れていきます。でもその頃にはもう帰らなくてはいけなくなる。なので、いつも行きは行きたくない、帰りは帰りたくないと泣いていました。
そんな私の子ども時代に比べて我が家の子どもたちときたら…何年も会っていなくても、一瞬で親戚に話しかけ、抱きつき、何やら会話も弾むのです。私はまだなんとなく雰囲気に慣れていないのに。
気質というのはこれほど生まれ持ったものでなかなか変わらないものなのです。
お母さんができることは“安心感”を与えながら側にいること
すぐに誰とでも仲良くなれると親戚の中でも“いい子”だと言われますし、子ども同士の交流もスムーズでお母さんは気が楽かもしれません。しかし、それができない子が“だめな子”ではありません。人見知りであれば、少しでも長く滞在して慣れさせたり、それができなければ、ただ子どもの側にいて安心感を与えたりしてほしいと思います。人見知りの子は観察力が高く、安心できる人や場所、自分のできそうなことを探しています。また、気配り目配りをしています。親戚の方々へも、受け止めてもらえるように、子どもの気質を事実としてお伝えしてみるのも方法の一つでしょう。
お母さんも気質を知って少しでもストレスの少ない帰省ができたらいいですね。